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【アマチュア無線機Collection】 “ワンノーワン”の歴史は、このモデルから始まった--八重洲無線・初代FT-101(1970年)

真空管式からIC・トランジスタへ、アナログ周波数表示からデジタル表示へ--アマチュア無線機器が大きな進化を遂げたのが1970年代だった。全国各地のコレクターが所蔵する当時の無線機の数々を取材し、2012年に刊行されたのが『アマチュア無線機コレクション<FT-101の時代>』(三才ブックス)という豪華写真集だ。今回はその誌面から、今なお多くのファンがいる八重洲無線の「FT-101(初代=1970年発売)」を紹介しよう。

 

当時、誰もが憧れたFT-101、通称「ワンノーワン」!

当時、誰もが憧れたFT-101、通称「ワンノーワン」!

 

 1970年5月に発売された初代「FT-101」は、FT-100やFTDX100をベースにした、3.5~28MHz帯のSSB/CW/AMトランシーバです。プリセレクターにμ同調方式を採用、ドライバーと終段管を除いてトランジスタ化、スピーカーやDC-DCコンバーターも内蔵し、1台でモービル運用も可能というものでした。
 最初、マイク端子はヘッドホン端子と同じストレートジャックでしたが、途中からおなじみの丸型4Pに変更されました。そのほかにも小変更が繰り返され、外部受信機用端子、ランプヒューズなどが追加されたほか、1972年夏からは1.9MHz帯にも対応となりました(バンドスイッチの「AUX」が「160」に変更)。さらにクーリングファンも、最初は非装備(装着用の穴もなかった)だったものが、途中からオプション設定されるようになりました。
 発売当初の価格は118,000円(その後138,000円に改訂)。1970年の大卒初任給が約41,000円ですから、現在の価格で70万円以上にあたりますが、高い性能と操作性の良さから、国内はもちろん世界中のハムの間で爆発的な人気となりました。
(『アマチュア無線機コレクション<FT-101の時代>』 誌面から)

 

本機はレストアされ内部もピカピカな状態

本機はレストアされ内部もピカピカな状態

 

当時のカタログ

当時のカタログ

 

【スペック】
・発売開始時期:1970年5月
・周波数範囲:3.5~28MHz
・電波型式:AM/SSB/CW
・サイズ:340W×150H×290Dmm
・重量:約15Kg
・電源:AC100V、12V
・最大消費電流:20A(DC12V時)
・最大送信出力:100W
・送信終段名称:6JS6C×2
・受信方式:ダブルスーパーヘテロダイン方式
・主要機能と特徴(当時のカタログより抜粋):
▼SSBのYAESUが1970年代に贈る、固定局/ 移動局用トランシーバの決定版▼直線増幅部を除いてすべてトランジスタ化▼IC、FETをぜいたくに採り入れたダブルコンバージョン方式▼終段入力240W、電源はAC/DC両用でSSB/AM/CWで使用可能▼プリセレクター回路にμ同調機構を採用▼CBバンド、JJYバンド(10MHz)は水晶を入れるだけ▼ダイヤルはボールドライブ機構、1回転100kHzで照明付き
・価格:118,000円
・ JARL登録番号:なし

 

【写真集『アマチュア無線機コレクション<FT-101の時代>』について】
 日本のアマチュア無線史の中で、無線機器が大きな進化を遂げたのが1970年代でした。送受信部とも真空管を使った大型機が、やがて電力増幅部を除いて半導体化。さらに全部がソリッドステートになり、ICやFETなどのデバイスや、PLLなどの最新技術により小型で高性能なモデルが登場するようになりました。そして家電やカーオーディオメーカーの参入も…。本書はそんな1970年代のアマチュア無線機に「憧れ」や「郷愁」を感じる、すべての人に贈る、初めてのアマチュア無線機写真集です。

「アマチュア無線機コレクション<FT-101の時代>」の、初代FT-101紹介誌面

「アマチュア無線機コレクション<FT-101の時代>」の、初代FT-101紹介誌面

 

 

 

 

 

●関連リンク:アマチュア無線機コレクション<FT-101の時代>

 

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