けさ(2013年9月8日)午前5時20分(日本時間)、2020年のオリンピック・パラリンピックの開催地が「東京」に決定した。その瞬間、JAのアマチュア無線家たちもTwitterやFacebookなどで喜びの声を上げた。
オリンピックの開催となると、気になるのは特別コールサインによる「記念局」の設置だ。記念局にはいくつかの開設手法があるが、国家規模のイベントであることから、JARL(一般社団法人 日本アマチュア無線連盟)が免許人となり、理事会の承認を受けてJARLの予算で開設する「特別記念局」となることは過去の事例からも間違いないだろう。
では特別記念局が開設・運用される期間はどうだろうか。過去に日本で開催されたオリンピックと記念局の運用期間を見てみよう。
★日本で開催されたオリンピックと、アマチュア無線の記念局運用期間
・東京オリンピック(開催:1964年10月10日~24日)
記念局設置なし
・札幌冬季オリンピック(開催:1972年2月3日~13日)
JA8IOC 1971年9月1日~1972年2月13日
・長野冬季オリンピック(開催:1998年2月7日~22日)
8J0OGN 1996年4月~1998年2月 <特別記念局>
8N0WOG 1998年1月10日~2月22日<特別記念局>
・東京オリンピック(2020年7月24日~8月9日予定)
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※出典:8j-station.info(JJ1WTL)
このように1972年の札幌冬季五輪の場合は、オリンピック開催の約5か月前から「JA8IOC」が運用され、1998年の長野冬季五輪の場合は開催の約1年10か月前から「8J0OGN」を開設、開催直前(約1か月前)から「8N0WOG」も運用されている。なお、どの局もオリンピックの閉会日をもって運用を終えている。こうしたことから、2020年の東京オリンピックの特別記念局も、開催2年前となる2018年の夏~秋頃から運用される可能性がある。
JARL側の動きはこれからになるが、開催地決定を受けて、あるJARL東京都支部の役員は8日朝のTwiterで「きょう、東京都支部役員の主要メンバーが集まるイベントがあるので、その席上で特別記念局準備委員会の立ち上げを提案したい」という見解を明らかにした。
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