10月2日から4日まで東京ビッグサイト西館3・4ホールで開催されている「危機管理産業展2013」のリポート、第3弾はアイコム株式会社のブースだ。免許不要でインターネット回線に接続できるIPネットワーク利用のハンディ機や、消防デジタル無線受令機などを会場で初披露した。
アイコム株式会社は、アルインコ、八重洲無線、コメットの各社とはやや離れた場所にブースを構えていた。この会場で初のお披露目となる新製品も複数あって注目が集まっていた。ではさっそく見てみよう。
アイコム初の260MHz帯消防デジタル無線受令機として発表されたのは、ハンディタイプのIC-R60FDと、車載タイプのIC-R6000FDの2機種。IC-R60FDは56W×97.5H×35Dmm、重量約300gとコンパクト。351MHz帯のデジタル簡易無線登録局、IC-DPR6とほぼ同一のボディーで、フル充電で連続10時間使用可能、音声録音機能やJ-ALERT機能も搭載。またIC-R60000FDは175W×45H×170Dmmでダイバーシティ受信にも対応している。どちらも使用は自治体が認める関係者に限定され、一般購入はできない。
またアイコムブースでは、10月2日に報道発表されたばかりの、IPネットワーク上で動作するトランシーバーシステム「IP Advanced Radio System」を展示。
これは無線LANアクセスポイントのカバーエリアを通信範囲とするトランシーバーで、交互通信、同時通信の両方に対応。IPネットワーク上にアクセスポイントを増設することで手軽に通信範囲を拡張できるため、ビルの高層階と低層階など、無線機では電波が届きにくい場所での通信システムとしても利用できる。さらにVPN回線を通して離れた拠点と通信したり、通信拡張ユニットのVE-PG3などと併用することで、従来の無線機やIP電話との連携もできるというもの。詳細は同社Webサイトに10月2日付けで掲載されたプレスリリースに記載されている
●関連リンク:
IPネットワーク上で動作するトランシーバーシステムIP Advanced Radio System を新発売 (アイコム株式会社)
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