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【アマチュア無線機Collection】 “ワンノーワン”の頂点に立った機能充実の3代目--八重洲無線・FT-101E(1975年)

真空管式からIC・トランジスタへ、アナログ周波数表示からデジタル表示へ--アマチュア無線機器が大きな進化を遂げたのが1970年代だった。全国各地のコレクターが所蔵する当時の無線機の数々を取材し、2012年に刊行されたのが『アマチュア無線機コレクション<FT-101の時代>』(三才ブックス)という豪華写真集だ。今回はその誌面から、今な絶大な人気を誇り、程度の良い中古機は高額で取り引きされている八重洲無線の「FT-101E(1975年発売)」を紹介しよう。

 

「ワンノーワン」の頂点に立つ、マニア憧れのFT-101E

「ワンノーワン」の頂点に立つ、マニア憧れのFT-101E

 

 FT-101Bの発売から1年9か月が経過した1975年7月、FT-101Eが登場しました。フロントパネル左側の各種スイッチ類はシーソー式/ スライド式からレバータイプに変更(パネル塗装の剥げ防止)。RFタイプのスピーチプロセッサーの搭載、クラリファイヤーのON/OFFスイッチの独立、機種銘板を立体樹脂に変更など、見た目にも違いのわかる変更が各所に施されました。特にRF スピーチプロセッサーの採用は、熾烈なライバル争いが続いているTS-520が「DXポジション」のある増幅型ALCの採用で人気を集めていたなか、好感を持って受け入れられました。しかし、価格はオイルショックを経たこともあって176,000円にアップ。
 そのため10WタイプのFT-101ESは、RFスピーチプロセッサーのほか、ハンドマイク、ファン、バンド水晶の一部、マーカー水晶、DC-DCコンバーターなどをオプション設定とすることで、129,800円という買いやすい価格を実現しました。FT-101Eは、いわゆる「101らしいフェイス」をした最後のモデル。充実した機能からコレクターにも大人気。程度良好のものは現在でも高値で取り引きされています。
(『アマチュア無線機コレクション<FT-101の時代>』 誌面から)

 

程度の良い中古機は高額で取り引きされている

程度の良い中古機は高額で取り引きされている

 

当時のカタログ

当時のカタログ

 

【スペック】

●発売開始時期:1975年
●周波数範囲:1.9~28MHz帯
●電波型式:AM/SSB/CW
●サイズ:340W×153H×285Dmm
●重量:約15Kg
●電源:AC100V、DC13.5V
●最大消費電流:21A(DC13. 5V時)
●最大送信出力:100W
●送信終段名称:6JS6C×2
●受信方式:ダブルスーパーヘテロダイン方式
●主要機能と特徴(当時のカタログより抜粋)
▼パネル面にレバースイッチを採用し操作もスムーズに▼RFプロセッサーを内蔵しDX通信に絶大な威力を発揮(10W タイプはオプション)▼クラリファイヤー用スイッチが独立しスムーズに▼FET、IC などの最新技術に基づく半導体素子を有効に採用▼10WタイプのFT-101ESはDC-DC コンバーター、クーリングファン、マーカー水晶、160m/10mACDバンド水晶などをオプションとし買いやすい価格(129,800 円)を実現
●価格:176,000 円
●JARL 登録番号:Y-80H

 

【写真集『アマチュア無線機コレクション<FT-101の時代>』について】
 日本のアマチュア無線史の中で、無線機器が大きな進化を遂げたのが1970年代でした。送受信部とも真空管を使った大型機が、やがて電力増幅部を除いて半導体化。さらに全部がソリッドステートになり、ICやFETなどのデバイスや、PLLなどの最新技術により小型で高性能なモデルが登場するようになりました。そして家電やカーオーディオメーカーの参入も…。本書はそんな1970年代のアマチュア無線機に「憧れ」や「郷愁」を感じる、すべての人に贈る、初めてのアマチュア無線機写真集です。

 

「アマチュア無線機コレクション<FT-101の時代>」の中からFT-101E紹介誌面

「アマチュア無線機コレクション<FT-101の時代>」の中からFT-101E紹介誌面

 

 

 

 

 

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