2013年11月19日(現地時間)、米国バージニア州ウォーロップ島からミノタウロスロケットに搭載されて発射された「TJ3Sat」は、高校生によって作られた史上初の衛星となった。 このプロジェクトはバージニア州のトーマス・ジェファーソン科学技術高校とNASAの「Nano Satellites(ELaNa)プログラム」(航空宇宙に関して青少年に関心をもってもらうためのプログラム)の産業パートナーとの共同計画である。
高校生が一番興味をひかれそうなのは、衛星に搭載された「テキストスピークモジュール」が、テキストメッセージをアナログ音声に変換するところだろう。世界中の学生を含むアマチュア無線局は、TJ3SatのWebサイト上でアップロードされるテキスト文字列を送信できる。承認されたテキスト文字列は衛星に送られ、結果の音声はアマチュア無線の周波数で地球に中継される。適切な装備のあるアマチュア無線局は、衛星から音声信号とテレメトリの状態を受け取ることができる(アップリンク145.980MHz、1200bps AFSK / ダウンリンク437.320MHz、1200bps AFSK、送信出力1W)。
トーマス・ジェファーソン科学技術高校は、「今回の衛星発射は、7年間の時間と約50人の学生(卒業生含む)が出した成果だ」という。ワシントンポストの報道によると、衛星の最初のメッセージはこの学校の卒業生にむけて「Go Colonials」と世界中に送信されると伝えている。(ARRLニュース 11月20日 ※許可を得て翻訳転載/(C)ARRL)
●関連サイト
・「First High School Satellite Among November Ham Satellite Bonanza」ARRL NEWS
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