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<写真で見る>短波放送局ならではのアンテナ群、ラジオNIKKEI「長柄送信所」と「根室送信所」の全貌

 

<2 北海道「根室送信所」のアンテナ>

 

「根室送信所」は、首都圏における第1放送の3.925MHzの受信状況改善(冬季・夜間のスキップ対策)のために、1996年に根室市東和田のNTT中継局跡に設置された施設だ。それ以前は北海道札幌市に「札幌送信所」が設置されていた。

 

 広大な原野に2本の鉄塔が立ち、その間に支線で固定された折り返し式の水平ダイポールアンテナを展開。本社からの遠隔監視、リモート運用が可能になっている。

 

「根室送信所」の外観。降雪対策が施された小さな建物だ

「根室送信所」の外観。防寒・降雪対策が施された小さな建物だ

局舎の向かって右側からアンテナへの給電線が出ている(2019年秋撮影)

敷地内は2本の鉄塔が立っている

敷地内は2本の鉄塔が立っている

ダイポールアンテナは平行に2基あり、これで本州方面に指向性を出しているという

折り返し式のダイポールアンテナは平行に2基あり、これで本州方面に指向性を出しているという

「根室送信所」の遠景。上部と左右が支線、中央が3.925MHzのダイポールアンテナだ

「根室送信所」の遠景。鉄塔間に多数のワイヤーが見られるが、上部と左右が支線、中央が3.925MHzのダイポールアンテナ(2基)だ

2019年秋にhamlife.jpが再訪した際に撮影した根室送信所のアンテナ

 

 

 ラジオNIKKEIは国内向けの短波放送だが、受信報告は世界各地から届いているという。1960年代には短波の特性を生かして、漁船向けに「5時ですよ漁船のみなさん」、南極観測隊に向けて「お元気ですか、ふじの皆さん」などの番組も放送されていた。

 

 なお、社史によると、過去に「中波放送」の免許申請を1回(1955年)、「FM放送」の免許申請を3回(1957、1977、1982年)、「海外放送免許」の申請を1回(1966年)に行ったが、いずれも認められなかったという。

 

 現在は、短波放送のほかにインターネットによるサイマルラジオ「radiko.jp」を経由して、コンディションに左右されずに全国で聴取可能だ。さらに同局独自のポッドキャスト配信も行い、いずれも好評を博しているという。

 

(取材協力:日経ラジオ社)

 

 

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● 関連リンク:
・ラジオNIKKEI
・日本の放送送信所一覧(ウィキペディア)

 

 

 

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