NASAのマイク・ホプキンス宇宙飛行士(KF5LJG)は、2月上旬に国際宇宙ステーション(ISS)の送信機に「ハムビデオ(DATV:デジタルアマチュア無線テレビ)」をインストールする予定だ。機材はすでに到着し、2月から3月上旬にかけて試運転が行われる。ARISSヨーロッパ議長のガストン・バーテルス氏(ON4WF)は、ホプキンス飛行士がカメラと支持アームも設置すると述べた。ISSの実験施設「コロンバス」に設置されたARISS41のアンテナが、2.4GHz帯の送信機にも接続される。
「インストールは、電気接続のチェックから構成される」とバーテルス氏は言う。電源を入れ、2.422GHzで信号を送信する。このチェックは、制御LEDの動作を確かめる時間のみで、かなり制限される。試運転の最初のステップの準備ができたら電源を切る。
ARISSと協力して、欧州宇宙機関(ESA)は試運転を1月23日と24日に指揮する。 これは、昨年9月に行われたシミュレーションの最新版だ。ARISS-EUチームは、試運転中の信号受信を取り扱う。
試運転は2月8日、15日、16日と3月5日に、4ステップで行われる予定だ。 「これらの日付はまだ確認が必要。ハムビデオと関わるフライトルールのサインによる」と、バーテルスは語った。 送信機はステップ1の終了ですぐ動き出し、ステップ4まで通しで続く。 「これは、ハムビデオ送信機が25日間連続的に動くことを意味する」と、バーテルスは付け加えた。 なお、DATVのダウンリンク周波数は2.395GHz、DVB-S標準(QPSK変調)。 放射電力はおよそ10W(EIRP)。ハムビデオは、最終的な構成ではキヤノンXF-305カメラでオペレートされる。 (ARRLニュース 1月27日 ※許可を得て翻訳転載/(C)ARRL)
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