hamlife.jpで既報のとおり(3月6日記事)、国際宇宙ステーション(ISS)で準備が進められていた2.422GHzを使用した「ハムビデオ」の映像が、ついに3月8日に行われたテスト運用で地上に届いた。その映像がさっそく公開されている。音声も鮮明だ。
欧州宇宙機関(ESA)が進めていた「ハムビデオ」プロジェクトは、ヨーロッパの学生と国際宇宙ステーション(ISS)に乗船する宇宙飛行士とが、アマチュア無線を使い交信を行う「ARISSスクールコンタクト」の一環として計画されてきた。
2013年8月9日(日本時間10日)にISS内のコロンブス・モジュールに格納された「ハムビデオ」の機材。その後、2014年2月初旬にテスト運用を予定していたが、さまざまな要因で3月まで延期されてきた。結局、3月6日に設置と設定、そしてシステムの立ち上げが完了し、3月8日のテスト運用を迎えることになる。
予定どおり、ハムビデオ機器のインストールと立ち上げ作業を担当したマイク・ホプキンス宇宙飛行士(KF5LJG)から送られてきた映像は、南部イタリアのマテーラ制御局・イタリア宇宙測地センター(IK1SLD)の上空をISSが通過する3月8日13:29ごろ(日本時間3月8日22:29ごろ)、2.4GHz帯で鮮明にキャッチされた。さっそくそのときの映像が、鮮明な音声と共に公開されている。
●3月8日(土)、2.4GHz帯で地上に送られてきた「ハムビデオ」のISS内テスト映像
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