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<サイズはクラッカー大>最小の地球周回衛星200個を軌道へ! 「KickSat」まもなく打ち上げ

ケープ ・ カナベラル基地から3月16日打ち上げ予定の第3次SpaceX ISS再補給ミッションで、超小型衛星「KickSat」が軌道に投入される。計画通りに進行すれば、KickSatは小さなクラッカーのようなサイズの200個の「スプライト衛星」をリリースし、いままでで最も小さい地球周回衛星になる。コーネル大学航空宇宙工学博士課程の学生ザック・ マンチェスター氏(KD2BHC)は、 Kickstarterを通じて資金が供給されたプロジェクトをすすめている。

 

スプライト衛星の基板(ARRL NEWSより)

スプライト衛星の基板(ARRL NEWSより)

 

「我々のゴールは宇宙飛行の費用を劇的に下げることだ。そして、宇宙調査をする誰にでも簡単に手ごろな費用で提供する」と、KickSatプロジェクトのWebサイトは宣言する。「我々は宇宙船の寸法と量を縮小することによって、これを実現する。そして、多くの衛星が一緒に発射されるのを許容する」。スプライト衛星は437MHz帯で動作し、単機能で短寿命だ。それぞれは両面プリント基板(3.5×3.5cm)にマイクロコントローラー、通信装置と太陽電池を組み込んでいる。また、シングルチップセンサー、加速度計やジャイロスコープ、磁気、温度計などを搭載することもできる。

 

 すべてのスプライト衛星は同じ周波数(437.240MHz)で動作し、CDMAを使用する。送信機はバイナリ・データ調整されたMSK(出力10mW)で運用、それぞれのデータは511ビットの疑似乱数(PRN)シーケンス (50K0G1D) で変調する。

 アンディ・トーマス氏(G0SFJ)は、スプライト衛星が太陽光下でのみ動作すると指摘している。「帯域幅は60kHzあるので狭帯域受信機では受信に役立たない」と、彼は簡単な地球局のためにチュートリアルを説明した。「したがって、選択する受信機はソフトウェア受信機になる」また、スプライト衛星は低軌道のため、長くても6週間程度の短命となる見込みだが、条件によってはもっと短い寿命となる可能性がある。

 

 KickSatは、スプライト衛星の技術デモのミッションとして計画され、NASA超小型衛星 (エラナ)プログラムの打ち上げ教育の一環として行われる。KickSatプロジェクトは、2011年のコーネル大学宇宙システムデザインスタジオのメンバーによって設立された。2007年からそこで行われている小型衛星研究から発展したプロジェクトである。イギリスのThe British Interplanetary Societyのウェブサイトでは、KickSat の技術的な概要を提供している。 (ARRLニュース 3月7日 ※許可を得て翻訳転載/(C)ARRL )

 

 

●関連リンク:

「KickSat CubeSat to Deploy Smallest Earth-Orbiting Satellites」ARRL NEWS

KickSat Project Website

KickSat Technical Summary (The British Interplanetary Society)

 

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