2014年3月14日午前2時6分、瀬戸内海西部を震源とする強い地震が発生し、愛媛県内で震度5強を観測するなど、西日本を中心に大きな揺れを観測した。皆さんの地域は大丈夫だっただろうか。こうした強い地震の発生を瞬時に知らせてくれるのが、気象庁の「緊急地震速報」だ。ユニデンから発売されている「地震津波警報機・EWR200」は、FM放送を常時受信し続け(通常時は無音)、放送で流される「緊急地震速報」や、津波警報の発令時などの「緊急警報放送」の前置信号をキャッチすると、大音量で放送を流してくれる心強いアイテムだ。
ユニデンから発売されている「地震津波警報機・EWR200」は、地元のFM放送局(任意選局可能)の電波を無音で常時受信し続け、もし緊急地震速報や緊急警報放送が流れた場合は、前置信号が入るとすぐスピーカーのミュートが外れ、最大85デシベルの大音量で放送が一定時間流れる(その後、自動監視モードに復帰)という仕組みだ。
サイズは184W×41H×90Dmmという横長で重量は410g。付属のACアダプターで動作するが、ニッケル水素バッテリーも搭載しており、停電時でも24時間以上にわたって監視モードを継続できる。
設定は、セットモードから選局ボタンを使って、緊急地震速報を行っている地元のFM放送局の周波数に合わせるだけ。ただしNHKのFM放送局にセットした場合、同局は緊急地震速報も“全国放送”を行うため、例えば東京にいながら北海道や九州に出された地震速報で動作する…といったことがあるのを理解しておきたい。
実はこれは「善し悪し」で、2011年3月11日の東日本大震災の本震では、緊急地震速報は、宮城、岩手、福島、秋田、山形の5県にしか発令されず、例えば関東地方にいた人の携帯電話から地震を知らせるアラーム音は出されなかった。しかし、この地震津波警報機をNHKのFM放送にセットしていた人は、地震発生をいち早く知ることができたのだ。
また、先日の3月2日午前2時6分に瀬戸内海で発生した強震に伴う緊急地震速報も、hamlife.jpスタッフは、東京のNHK-FMにセットしておいたEWR-200でいち早く知ることができた。
緊急地震速報は最近、多くの携帯電話会社がスマートフォンや携帯電話向けにも配信を行っているが、一部機種は対象外であり、自宅にいる場合など常にスマホや携帯を身につけているとは限らない。購入しやすい価格なので、シャックや居間、寝室などに1台備えておくと「いざ」という場合に役立つ受信機といえるだろう。
なお、いくつかのメーカーからも類似製品が市販されているが、「緊急地震速報(独特のチャイム音が流れる)」と、「緊急警報放送(ピロピロという信号音を前置)」のどちらか片方にしか対応しないものもあるので注意が必要だ。またEWR200は最近になって生産を終了したため、市場在庫限りとなっている。
詳細は下記関連リンクで。購入は下のAmazonリンクで可能だ(2014年3月14日現在)。
●関連リンク:EWR-200(ユニデン製品情報サイト /生産完了商品)
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