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<H2Aの打ち上げから1か月>読売新聞、相乗り大学衛星7基のうち筑波大学「結」からのアマ無線ビーコンが聞こえずと伝える

3月27日付の読売新聞「YOMIURI ONLINE茨城版」が、去る2月28日に種子島宇宙センター(鹿児島県)からH2Aロケット23号機で相乗り衛星として打ち上げられた、全国の大学が製作した超小型衛星7基のうち、筑波大学のITF-1「結」から送られてくるはずのアマチュア無線ビーコンが未だに聞こえず、受信を試みているものの一度も成功していないと伝えている。

 

超小型衛星ITF-1「結」の構造図(筑波大学ネットワーク衛星「結」プロジェクトWebサイトから)

超小型衛星ITF-1「結」の構造図(筑波大学ネットワーク衛星「結」プロジェクトWebサイトから)

 

  H2Aロケット23号機が打ち上げられてからまもなく1か月経過する。しかし、7基の大学衛星のうち唯一、筑波大学の「結」からのデータ受信が成功していない。プロジェクトメンバーの学生らは当番を決めて、日本上空を衛星が通過する時間帯にデータが届くことを信じて作業を続けているという。

 結のアンテナが開いていないか、無線機自体の故障によるものか、原因ははっきりしていない。記事では「結を除く小型衛星は正常運用できている」と伝えている。

 一方、筑波大学ネットワーク衛星「結」プロジェクトのWebサイトでも、「受信報告をお願いいたします」として、「3/5 0:10 (JST) 現在、まだ受信に成功しておりません。もし受信に成功された方がいましたら、報告を是非ともよろしくお願いいたします」「受信報告してくださった方にはSWLカードをお送りする予定です」と、受信協力を求めている。また同Webサイトでは「結公式Twitter」のつぶやきが表示され、日本上空を通過する時刻などを知ることができる。

 

 H2Aロケット23号機により相乗りで打ち上げられた、大学衛星7基のコールサインと使用周波数などは下記のとおり。

 

★信州大学:ShindaiSat「ぎんれい」(JR0ZST)

 437.525 FM AX.25 1200bps

 437.305 CW

 

★香川大学:STARS-II「GENNAI」

 親機(JR5YDX):437.405 FM、 AX.25 1200bps

            437.245 CW

 子機(JR5YDY):437.425 FM、 AX.25 1200bps

            437.255 CW

 

★帝京大学:TeikyoSat-3(JQ1ZKM)

 437.450 FM、 AX.25 1200bps

 437.450 CW

 

★筑波大学:ITF-1「結」(JQ1ZLO)

 437.525 FM モールス符号

 

★大阪府立大学:OPUSAT「こすもず」(JL3ZCA)

 437.150 FM、 AX.25 1200bps、 GMSK 9600bps

 

★多摩美術大学・東京大学:ARTSAT1「INVADER」(JQ1ZKK)

 437.200 FM デジトーカー、AX.25 1200bps

 437.325 CW

 

★鹿児島大学:KSAT2「ハヤト2」(アマチュアバンドの送信機は非搭載)

 

 

●関連リンク:

・人工衛星「結」 通信なく1か月(読売新聞茨城版)

・地球周回しているが1か月通信できない人工衛星(YOMIURI ONLINE)

・筑波大学ネットワーク衛星「結」プロジェクト
・Twitter 筑波大学ネットワーク衛星「結」

 

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