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総通の担当者は電波規正用無線局を使って、法律に基づいた厳しい警告メッセージ(電波規正の通信)を送信。同時にDEURAS(デューラス。総務省の電波監視システム)の端末を操作してセンサ局を切り替えながら、その局の現在位置を確認していく。違反局の通信内容や位置データはすべてDEURASに記録されるため、後日詳しい調査を行うこともできる。
ちなみにこのDEURASだが、あらかじめセットした時間帯に、指定した周波数範囲を無人で監視し、交信内容や位置情報を記録していくこともできるという。つまり「日曜日深夜の430MHz帯レピータで、誰かがイタズラを繰り返した」ような場合でも、後日その行為を調査することができるというわけだ。この事実は大きな“抑止”につながるだろう。
この日、朝10時から夕方16時まで行われた合同(連携)運用で、JARLのガイダンス局は75回のメッセージ送信を実施。東海総通の電波規正用無線局が行った規正回数は9回に及んだ。また当日の運用の模様は、東海総合通信局の「マイメディア東海」2014年4月3日付けにも掲載された(下記関連リンク参照)。
なお東海総合通信局では、アマチュア無線家に「コールサインを正しくアナウンスを」「免許された内容で無線機を使おう」「周波数の使用区別を守る(FMモードでは、SSB/CW用やレピータ用、衛星区分用などを使用しない)」「仕事の連絡に使用しない」「周波数の独占はしない」「他人に聴かれても、恥ずかしくない通信を」といった点を呼びかけ、運輸・建設関係など、管内のさまざまな企業を訪問して従業員への周知の依頼、無線アンテナを立てたトラックなどへのパンフレット配布などの啓蒙活動を続けているという。
●関連リンク:
・東海総合通信局の規正用無線局と日本アマチュア無線連盟のガイダンス局の連携運用を実施(東海総合通信局 マイメディア東海)
・アマチュア無線局を運用している方へ(東海総合通信局)
・地方総合通信局の電波規正用無線局とJARLのガイダンス局の連携運用(JARL Web)
・電波監視の概要(総務省)
・学校法人電波学園 名古屋工学院専門学校
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