すでにhamlife.jpの記事「<地元紙が「消えゆくモールス信号」と報道>神奈川県の三崎漁業無線局(JFC)、“真空管の入手困難”により3月31日で短波帯から撤退」(3月30日記事)でお伝えしたように、3月31日をもって、三崎漁業無線局の短波帯による運用が終了した。その“最後のモールス通信”の模様を、神奈川新聞と同新聞社のコミュニティーサイト「カナロコ」が伝えている。
報道によると、県営無線局として80年近くの歴史のある神奈川県水産センターの漁業無線局である「三崎漁業無線局(JFC、みさきぎょぎょう)」は、モールス通信を行う短波送信機の真空管が入手困難になったことなどから、短波帯の運用を3月31日で終了した。
4月2日に神奈川新聞に掲載された記事は「モールス信号、80年間の交信に幕 三崎漁業無線局」という見出し。3月31日23時55分ごろに、大西洋と太平洋に出漁中の遠洋漁船29隻にモールス信号で「ソレデハ、サヨウナラ-」という最後の電文を送ったことなどを報道。また“最後の瞬間”について「同局通信所内に『トンツー』の通信音が静かに響き始めた。遠洋漁船とモールス信号でやりとりする短波無線をこの日で終了すること、航海の安全と大漁を願っていること-。最後に同局を示すコールサイン『JFC』を打ち終わると、同僚5人から拍手が湧き起こった」と紹介している。
また、27年間、同局でモールス通信を担当してきた職員の、「何とも感慨深いし、残念。これまで手首一本で悩まされ、ご飯も食べてきた」というコメントも掲載している。
この記事は、下記関連リンクの神奈川新聞 カナロコで全文が閲覧可能だ。
●関連リンク:
・モールス信号、80年間の交信に幕 三崎漁業無線局(神奈川新聞 カナロコ)
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