総務省は5月下旬に「2013年度のアマチュア無線局数」を公表し、総数が43万6,187局であることが判明した。このデータを基に、日本におけるコールサイン研究の第一人者であるJJ1WTL・本林氏が、自身のブログで「コールエリア別のアマチュア局数グラフ」や、「エリア別の局数増減表」を発表し話題を集めている。最もアマチュア無線局が多いのは1エリア(関東)であることは想像がつくが、実は増減率ではワースト3位になるなど、エリアによっては意外な結果となっている。
JJ1WTL・本林氏が自身のブログ「CIC」で公表した、2013年度のアマチュア無線局数の円グラフは下記のとおり。1位は1エリア(関東)の121,794局がダントツだが、それ以降の順位には意外な印象を持つ人がいるかもしれない。というのも2位は3エリア(近畿)ではなく2エリア(東海)が入り、7エリア(東北)が4位に躍進。6位が6エリア(九州)、7位が4エリア(中国)となったからだ。
また、2012年度末と比較した、エリア別の局数増減状況に注目してみると、局数増での第1位は438局増の3エリア(近畿)で、以下7エリア(東北)、0エリア(信越)と続く。最下位は303局の“減少”となった1エリア(関東)だ。
これを増減率で見ると、JD1(小笠原)やJR6(沖縄)と、0エリア(信越)、7エリア(東北)の伸びが顕著だ。一方で1エリア(関東)や4エリア(中国)、9エリア(北陸)の減少が著しいことも判明。特に9エリアはこの1年間で2.06%(241局)も減り、他エリアよりも減少率が突出している。
なお本林氏は「パイル沈静化のためのエリア指定を“等数配分”でヤラレますと、とくに1エリアは死にます。特段の意図――例:“伝搬状況のよくない6・8エリアを拾ってあげよう!”――がない限り、ご配慮をお願いしたいです」と述べている。
そこでhamlife.jpでは、コールエリア別のアマチュア無線局数の構成比と、構成比を考慮した「エリア指定時の公平配分例」を試作してみた(小笠原は1エリア、沖縄は6エリアに便宜的に統合)。これを見ると“公平配分”も、なかなか難しいものがありそうだ。
●関連リンク:
・総務省 無線局統計情報
・コールエリアごと局数(JJ1WTL 本林氏のブログ CIC)
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