「太陽黒点情報 – 宇宙天気情報センター」の発表によると、4月24日に太陽黒点数が100を切り、その後は小刻みに上下を繰り返していたのだが、5月29日(木)に「55」、30日に「56」と、今年最低レベルまでSSNが低下した。その一方でコンディションはそれほど悪くない状況だ。
ここ数日で、一気に太陽黒点数が50台までダウンしてしまった。ところが、既報のとおり(5月31日記事)、5月30日(金)の午後には、50MHz帯でEスポのマルチホップと思われる伝搬によりヨーロッパ方面がオープンしたり、21MHz帯では深夜の午前0時前後までヨーロッパやアフリカの一部の局が聞こえるなど、それほどコンディションの悪さは感じない。
これはSSNより、地球の電離層の目安となる太陽エネルギー強度の数値(SFI)が、想像以上に悪くないためと思われる。本来、SSNとSFIは連動するが、現在のコンディションはSFIが優っている状況のようだ。
このほか、「サンスポットナンバー」が太陽側のコンディション数値ならば、地球側の地磁気活動を表す「A-Index」や「K-Index」も安定していることなどが起因していると思われる。
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・太陽黒点情報 – 宇宙天気情報センター
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