アルインコ株式会社は6月20日、同社のSDR対応のHFトランシーバー「DX-SR9J/M」にロックウェル・コリンズ製のメカニカル・バンドパスフィルターを搭載するためのホルダー基板、「EJ-59U」を6月下旬に発売開始することを発表した。本体価格は2,000円(税別。フィルター含まず)。最大3つのメカフィルを同時装着できる。
アルインコが6月20日に発表した「EJ-59U」は、HFトランシーバーのDX-SR9J/Mで、S/N比など基本性能でも定評のあるロックウェル・コリンズ社製のメカニカル・バンドパスフィルターが使えるようにするためのホルダー基板だ。
基板上に最大3個のフィルター(AM/SSB/CW用)が搭載できる。特にAMモードはオリジナルの9kHzが6kHzになり、ナローCWモードではオーディオフィルターがメカニカルになることから「サイドの切れの違い」を体感できるという。
★アルインコが動作検証済みのメカニカル・フィルターとコリンズ品番
・AM用(6.0kHz):526-8695-010
・SSB用 (2.5kHz):526-8694-010
・CW用(0.3kHz):526-8733-010
・CW用(0.5kHz):526-8693-010
なお、このメカフィルを搭載した状態でDX-SR9J/Mをナローモードにすると、モードによっては帯域が狭くなりすぎて音が歪む場合があるという。 またこの基板はDX-SR8には使用できない(DX-SR8にコリンズフィルター用改造はない)点に注意が必要だ。
同社では、今年8月に開催する「ハムフェア2014」の会場で、このホルダー基板を使ってコリンズ製のメカニカルフィルターを装着したDX-SR9J/Mを展示し、ノーマル状態と聞き比べが出来るセッティングをする予定だ。同社は「DSPの塊のような高級機が当たり前の現在、逆にこのようなアナログのフィルターに郷愁を感じられるOTも居られるようです。特にAMやCWではオリジナルのセラミックフィルターより狭帯域になるため、違いが体感できます」とアナウンスしている。
●関連リンク:DX-SR9J/M製品情報(アルインコ)
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