ファンファーレも告知もなく、VOA(Voice of America)は7月1日から毎日約14時間の国際短波放送の送信を段階的に廃止し、周波数の削減も実施する。さらにVOAと同様に米国の放送管理委員会(BBG)の監督下にあるRFE(Radio Free Europe)やRL(Radio Liberty)、RFA(Radio Free Asia)といった放送も毎日10時間分の放送をカットすることになった。インターネットサイト「The SWLing Post」の記事によると、「短波放送カットは議会によって承認され、納税者にとって年間約160万ドルの節約になる」という。
BBGスポークスマンであるLetitia King氏は、「米国の国際的なメディアは、市場状況に応じてプログラム伝送を最適化しなければならない」 「我々は、いくつかの短波放送を終えている。我々は放送がまだリスナーにとって意義があるか、または、ほどほどのコスト負担で理にかなった代わりのプラットフォームがない国にむけては短波放送を続けるだろう」としている。
今回の放送削減は送信のプラットフォームのみで人員削減は伴わない。また番組は短波以外のメディア(AM/FM/TV/インターネット)では継続するという。短波放送は北朝鮮、ナイジェリア、ソマリア、エチオピア東部ソマリといった国や地域へは継続される。なおアジア向け英語放送は、1日合計約6.5時間分がカットとなる。 (ARRLニュース 7月1日より抄訳 ※許可を得て翻訳転載/(C)ARRL )
【hamlife.jpより】日本の「短波ラジオクラブ」のTwitterアカウントは、「BCLに再び激震!VOAが短波放送の大幅削減を突如実施。
●関連リンク:
・「Voice of America Makes More Cuts to International Shortwave Broadcast Schedule」(ARRL NEWS)
・Voice of America
・VOAアジア向短波放送を抜き打ち大幅削減(月刊短波2014年7月号)
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