一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)の機関誌「JARL NEWS」の電子ブック版として7月1日から公開された「電子版JARL NEWS」が、誰でも自由に閲覧できる状態になっていた問題で、JARLは7月10日(木)夕方、電子ブックの閲覧サイトに会員以外のアクセスを防止する「ログイン名」と「パスワード」を導入した。
7月10日午前、JARLは会員からの「JARL NEWS2014年春号に掲載されている個人情報に、不特定多数の者が閲覧できる状態になっていることは、セキュリティインシデントとして扱われるレベルの大きな事故に相当する」という指摘などを受けて、外部企業が運営する電子ブック閲覧サイト(e-manager.jp)上にあった同号のデータを削除した(既報記事参照)。
さらに10日夕方には、この電子ブック閲覧サイトに会員以外がアクセスするのを防止するため「ログイン名」と「パスワード」を導入した。そのため「電子版JARL NEWS」の閲覧手順が多少変わることになった。
★「電子版JARL NEWS」閲覧サイトへのアクセス法(7月10日夕方以降)
(1)JARL Webトップページ右側の「電子版JARL NEWS」をクリック
(2)会員認証ページでコールサインと登録パスワードを入力し「送信」を押す
(3)「電子版JARL Newsをご覧いただく際には、リンク先を選択の上、下記のログインIDとパスワードでログインしてください」という案内画面が出現する。
(4)「電子版JARL Newsはこちらです」をクリックすると、パスワード入力画面がポップアップするので、案内画面に書かれた「ログイン名」と「パスワード」を入力し「OK」を押す
(5)電子版JARL NEWSの閲覧サイト(新URLアドレス:https://jarlnews.e-manager.jp/)にジャンプ。ここで2014年夏号が閲覧可能
なお、閲覧サイトの新URLアドレスや、2014年夏号の電子ブックデータのURLアドレスに直接アクセスした場合も、IDとパスワードの入力を求める画面が出る。またスマートフォンから公開されている閲覧用アプリでは「データが存在しない」というエラーが出て閲覧ができなくなった。
「誰でも見られる電子版JARL NEWS」の問題はひとまず解消に向かったが、閲覧サイトにアクセスする際の「ログイン名」と「パスワード」は全JARL会員共通のため、これが“口コミ”で広まってしまう可能性への懸念や、「どうして最初からこの仕様で公開しなかったのか?」と、JARLと電子ブック運営会社の“脇の甘さ”を疑問視する声もある。
●関連リンク:
・続 電子版JARL NEWSが誰でも参照できる件(JJ1WTL・本林氏のブログ CIC)
・JARL Web
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