ハムフェア2014のアイコムブースで展示されていた、D-STARの「DVファーストモード」(DVモードのFastデータ通信機能)を同社スタッフに説明してもらった。従来のDVモードを使用したデータ通信よりも約3.5倍の高速化が図れる技術だ。
D-STARでデータと音声が同時に送れる「DVモード」は、通信速度4,800bpsの半分のフレームをデータ、残り半分を音声で使用している。そのためデータのみを送信する場合、音声部分は空き領域となっていた。
この利用していない音声フレームにデータを乗せることで、トータルの転送レートを上げるというのが「DVモードのFastデータ通信」の考え方だ。実際のスピードアップは通常DVモード比で約3.5倍になり、しかもD-STARレピータの利用も可能だ。
現在はID-51のアイコム50周年記念モデルのみに搭載されているが、今後はID-5100も対応する予定という。
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