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<30MHz帯FMの「PR-1形超短波無線電話装置」>国立科学博物館、“65年前の警察無線機”を未来技術遺産に登録!!

時事通信の報道によると、国立科学博物館が選定する「未来技術遺産」に、65年前に開発され警察庁が保管している「警察無線機(PR-1形超短波無線電話装置)」が登録されることが決まった。中央官庁の所有物が未来技術遺産に登録されるのは初めてという。

 

 

PR-1形超短波無線電話装置(国立科学博物館 産業技術史資料データベースより)

PR-1形超短波無線電話装置(国立科学博物館 産業技術史資料データベースより)

 

 PR-1形超短波無線電話装置は1949~1950年に松下電器産業(当時)と警察庁が共同で開発した、国産初のFMモードによるVHF帯の車載無線機(真空管式)で、パトカーなどに搭載された。周波数は30MHz帯で基地局側の送信出力は50Wという。
 国立科学博物館は、未来技術遺産への選定理由について、次のように公表している。
「1946(昭和21)年のGHQの勧告に基づいて開発された。素材、機器、測定器に至る全てを国産化した30MHz帯のFM方式移動無線機である。このことは戦後の無線通信業界に大きな活力を与えるとともに、ここで確立されたFM移動無線の技術は、その後各方面に普及していった。本機の採用により、警察本部とパトロール用自動車との間の意思疎通を図ることが可能となったため、警察の機能が飛躍的に高度化した」

 時事通信は、この無線機を「当時の最先端技術を導入した国産の通信機器で、日本の移動通信の発展に大きく貢献。携帯電話の先祖に当たる存在だ」と解説している。なお時事通信のWebサイトでは、PR-1形超短波無線電話装置と最新式のデジタル警察無線機を並べた写真も掲載されている。

 

 

●FM方式の警察無線機、「未来技術遺産」に登録(TBS News-i)

 

 

 

●関連リンク:
・警察無線、技術遺産に登録=携帯電話の「先祖」-65年前開発、中央省庁初(時事通信)
・未来技術遺産に登録が決まった警察の移動用無線機。手に持っているのは小型化された最新式(時事通信)
・FM方式の警察無線機、「未来技術遺産」に登録(TBS NEWSi)
・PR-1形超短波無線電話装置 PDF(国立科学博物館 産業技術史資料データベース)
・重要科学技術史資料リスト(国立科学博物館)

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