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【危機管理産業展(RISCON)2014】<アルインコブース>消防デジタル無線受令機の新製品などを展示

10月15日から17日まで、危機管理に関する製品・技術・サービスなどの展示会「危機管理産業展(RISCON)2014」が、東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された。会場内にはアマチュア無線家におなじみの通信機器やアンテナメーカーもブースを出展。その模様を数回に分けて紹介しよう。まずはアルインコ株式会社から。

「危機管理産業展(RISCON)2014」のアルインコブース。消防デジタル無線受令機のほかに、特定小電力無線機、デジタル簡易無線機などを展示

「危機管理産業展(RISCON)2014」のアルインコブース。消防デジタル無線受令機のほかに、特定小電力無線機、デジタル簡易無線機などを展示

 

 ここ数年連続で「危機管理産業展(RISCON)」にブースを出展し、全国の消防本部への導入が本格化してきた260MHz帯の「消防デジタル無線」の受令機などを中心に展示を行っているアルインコ株式会社だが、今年もブースでも注目される新製品が多数登場した。さっそく見てみよう。

 

★デジタル消防受令機シリーズ(許可を得た関係者のみに販売)

 

 総務省の方針により、全国すべての消防救急無線(県内波)は平成28年中に260MHz帯のデジタル波に移行する。その移行作業が各地の消防官署で進められているが、アルインコは一部の消防官や自治体防災課の職員、消防団員、救急医療従事者など「通信に加わる必要はないが、無線を聞けないと業務に支障をきたす」関係者に着目し、デジタル消防無線を聞くための受令機シリーズのラインアップを拡充している。

 今回展示された「DR-XF5CR」は、260MHz帯のデジタル消防救急波のほか、自動切り替えでアナログFMラジオ放送、アナログVHF消防救急波、UHF消防署活系、特定小電力無線などの受信設定が可能な上、351MHz帯のデジタル簡易無線(登録局)の送受信機能を搭載。デジ簡で送受信することも可能な製品だ。
 また参考出品された「DR-XF5FU(仮称)」は、受信部はDR-XF5CRと同一仕様だが、使用条件が緩和された460MHz帯の消防署活系アナログ無線の送受信機能を搭載している。

 

260MHz帯のデジタル無線をはじめ、消防無線やFMラジオなどの受信機能に加え、351MHz帯のデジタル簡易無線(登録局)の送受信が可能なDR-XF5CR

260MHz帯のデジタル無線をはじめ、消防無線やFMラジオなどの受信機能に加え、351MHz帯のデジタル簡易無線(登録局)の送受信が可能なDR-XF5CR

 

DR-XF5CRの背面。260MHz帯ダイバシティ受信のために2つの受信アンテナ端子と、351MHz帯の送受信用にSMA型のアンテナ端子(左端)を装備

DR-XF5CRの背面。260MHz帯ダイバシティ受信のために2つの受信アンテナ端子と、351MHz帯の送受信用にSMA型のアンテナ端子(左端)を装備

 

受信部はDR-XF5CRと同一仕様だが、使用条件が緩和された460MHz帯の消防署活系アナログ無線の送受信機能を搭載したDR-XF5FU(仮称、参考出品)

受信部はDR-XF5CRと同一仕様だが、使用条件が緩和された460MHz帯の消防署活系アナログ無線の送受信機能を搭載したDR-XF5FU(仮称、参考出品)

 

 

★署活系用UHF帯アナログ消防無線機(許可を得た関係者のみに販売)

 

 消防無線のデジタル化に合わせて使用条件が緩和された460MHz帯の消防署活系アナログ波(全17ch)が送受信できるハンディ機「DJ-FU50A」を新発売。
 8桁の漢字表示が可能な液晶ディスプレイ、使用者が倒れるような事故があれば内蔵加速度センサーが感知して自動発報するマンダウン機能、センサーによる温度アラーム、ボタンを押し続けると警報を送るエマージェンシー機能など、ハードな現場での連絡をサポートする機能が満載だ。ボディーは防塵防滴のIP67、振動と衝撃はMIL規格をクリア。

 

460MHz帯の署活系用アナログ消防無線機、DJ-FU50A

460MHz帯の署活系用アナログ消防無線機、DJ-FU50A

 

 

★351MHz帯デジタル簡易無線(登録局)データ通信モジュール XE-1100

 

 音声通信やデータ通信機器を製造する企業などに向けた、351MHz帯のデジタル簡易無線(登録局)の完成モジュール。写真の基板上にある銀色のモジュールがXE-1100で、この状態で技適を通っている。あとは基板上の必要な端子に電源やスピーカー、マイクなどを装備すれば送受信が可能になるというもの。
 実はこのモジュール、上記で紹介したDR-XF5CRの内部にも組み込まれている。

 

351MHz帯デジタル簡易無線(登録局)データ通信モジュール XE-1100

351MHz帯デジタル簡易無線(登録局)データ通信モジュール XE-1100

 

デジ簡送受信のできる消防デジタル受令機、DR-XF5CRの内部にも組み込まれている

デジ簡送受信のできる消防デジタル受令機、DR-XF5CRの内部にも組み込まれている

 

 

★ワイヤレスアラーム端末 AL-LERT(参考出展)

 

 振動、温度、リードスイッチ、照度といったセンサーが搭載された特定小電力送信機。あらかじめパソコンから、センサー動作のしきい値と、音声合成ソフトで作成した声データを登録しておくことで、目視できないような場所で“異常”があったような場合に「事故です」「設定温度を超えました」「ドアが開きました」「明かりが消えました」などの音声を送信するというもの。
 特定小電力無線なら免許不要で、数百メートルをカバーし、ランニングコストも安価で済むという特徴がある。

 

参考出展されたワイヤレスアラーム端末 AL-LERT(アルラート)。試作機は特小ハンディ機のDJ-P2の筐体を使用

左:参考出展されたワイヤレスアラーム端末 AL-LERT(アルラート)。試作機は特小ハンディ機のDJ-P2の筐体を使用。アラーム信号の受信は一般の特小ハンディで可能

 

 

●関連リンク:

・アルインコ株式会社
・危機管理産業展(RISCON)2014

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