アイコム株式会社は12月12日、HF/50MHz帯トランシーバーの新フラッグシップモデル「IC-7851」を発表した。この機種は「ハムフェア2014」で全世界150台の限定モデルとして発表され、購入予約が殺到した「IC-7850 アイコム50周年記念モデル」の性能と機能のすべてを搭載したもの。希望小売価格は110万円(税別)で2014年12月下旬からの発売を予定している。なお同機種は12月13日(土)に東京・JR秋葉原駅前で開催される「視聴会」で実動展示が行われる予定だ。
「IC-7851」は、今夏に全世界150台限定販売として登場し、予約が殺到した「IC-7850 アイコム50周年記念モデル」の“量産バージョン”という位置づけのフラッグシップモデルだ。
今夏発表の「IC-7850 アイコム50周年記念モデル」の場合は、ボディ全体をクリアブラックで塗装、ボタンや両側面の金属サッシュ(サイドカラー)部分などをシャンパンゴールドとし、上部にはアイコム創業者で代表取締役会長の井上徳造氏のサインとシリアルナンバーが刻まれたプレートが装備されるといった「特別仕様」が施して、希望小売価格は130万円(税別)という設定だった。
きょう発表された「IC-7851」は、性能と機能はすべて「IC-7850 アイコム50周年記念モデル」から受け継ぎながらも(電源ON時の起動画面は変更となった)こうした特別仕様にあった加飾を省略し、希望小売価格は110万円(税込)とした。
ではアイコム株式会社が発表した資料から抜粋で紹介しよう。
『アイコム株式会社は、HFトランシーバーのフラグシップモデル「IC-7851」を発売します。リリースと同時に、全世界で話題となり、またたく間に限定150台を超える予約が殺到する人気となった「IC-7850アイコム50周年記念モデル」。その性能と機能の全てをより多くのアマチュア無線家にお届けするために、IC-7851は誕生しました。
従来機を遥かに凌ぐ異次元のRMDR特性、驚異の近接ダイナミックレンジを実現する帯域幅1.2kHzのOPTIMUM ROOFING FILTER、純度を極限まで高めたLO(ローカルオシレーター)、さらにはコンテストやDXハンティングで威力を発揮するデュアルスコープ、かつてないハイスピード&ハイレゾリューションのウォーターフォールを搭載するなど、これからのアマチュア無線界をリードするフラグシップ機にふさわしい性能と機能を備えています。
ますます激しさを増すDX戦線。そこで最高の成果を求める世界のアマチュア無線家にとってIC-7851は最善の選択となります』
<製品のおもな特長>
◆従来機を遥かに凌ぐ、異次元のRMダイナミックレンジ110dB(※)を実現
※1kHz離調(代表値、受信周波数:14.2MHz、CW、Roofing Filter:1.2kHz、IF BW:500Hz)
◆帯域幅1.2kHzのOPTIMUM ROOFING FILTERにより圧倒的な近接ダイナミックレンジ
◆LO(ローカルオシレーター)の、さらなる純度向上を達成
◆妥協なき探究が実現した究極のフェーズノイズ特性
◆高度な運用を可能にする2波同時受信時のデュアルスコープ
◆スペクトラムスコープ専用に最高スペックのDSPを搭載
◆かつてないハイスピード、ハイレゾリューションのウォーターフォール
◆マウスによる確実、スピーディなスコープ操作を実現
◆送受信音の解析が可能なオーディオスコープ機能
◆再設計の高レベルLOにより、第3次インターセプトポイント+40dBmを実現
◆歪みと強信号からの影響を排除する、メカニカルリレーによるBPF切替と4つのIFフィルター
◆高次で発生するIMD成分を徹底除去する超多分割オートマチックプリセレクター
◆高級オーディオ用デバイスを採用し、高音質を実現
◆フルパワー&フルデューティスペック、余裕の200W出力
◆抜群の操作フィーリングを実現した新設計のメインダイヤル
◆異なるバンド&モードでの2波同時受信を実現
◆パソコン無しで送受信が可能なRTTY&PSK31/63モードの運用が可能
◆PCレスリモートシャック対応&CI-Vによる電源コントロール
◆多彩な運用情報等をSDカードに保存することが可能
◆オペレーションをサポートする充実した送受信録音機能&メッセージメモリーキーヤー
◆新型アンテナチューナーを内蔵
なおアイコムでは、IC-7851の年間販売予定台数を「300台」と予測している。また同機種は12月13日(土)に東京・JR秋葉原駅前の「秋葉原ラジオ会館」10階で開催される、同社主催の「視聴会」で初めて実動展示される。
●関連リンク:
・唯一、無比のデュアルスコープ、圧倒的なRMDR特性で頂点を極めたフラグシップ機 IC-7851(アイコム プレスリリース)
●いったん広告です: