朝日新聞のニュースサイト「朝日新聞デジタル」は12月23日、『小型衛星しんえん2、順調 230万キロ先から電波受信』の見出しで、鹿児島大学と九州工業大学が開発した人工衛星「しんえん2」からのアマチュア無線の電波が、各地で受信されている話題を写真入りで掲載した。同衛星は12月3日にH2Aロケット26号機で「はやぶさ2」と同時に打ち上げられたもの。
朝日新聞デジタルの記事は、鹿児島大学大学院理工学研究科の研究チームが北九州市の九州工業大学とともに開発した「しんえん2」の形状や、アマチュア無線の周波数で0.8Wという弱い電波を使って宇宙と地球の間でデータ通信を行うという目的についてを説明。
また、打ち上げ後に国内外のアマチュア無線家から数十件の受信報告が寄せられ、オランダからは地球を230万km離れた宇宙から届いた微弱な電波のリポートがあり、現時点ではこれが最長記録となっていると記載し、関係者は300万km以上離れた場所から送られてくるデータ信号の受信を目標にしていると紹介している。
なお「しんえん2」と同時に宇宙空間へ放出された、多摩美術大学、東京大学による人工衛星「ARTSAT2:DESPATCH」は、12月15日午前6時18分(日本時間)、オランダとチェコのアマチュア無線家によって469万6千km離れた地点からの信号受信に成功しているが、記事ではこの衛星に関しては触れていない。
●関連リンク:小型衛星しんえん2、順調 230万キロ先から電波受信(朝日新聞デジタル)
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