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【危機管理産業展(RISCON)2014】<コメットブース>アマチュア用としても応用が利きそうな新製品を展示

2014年10月15日から17日まで、危機管理に関する製品・技術・サービスなどの展示会「危機管理産業展(RISCON)2014」が、東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された。会場内にはアマチュア無線家におなじみの通信機器やアンテナメーカーもブースを出展した。今回はその紹介の第2回目としてコメット株式会社のブースを取り上げよう。

 

 

危機管理産業展(RISCON)2014会場風景

危機管理産業展(RISCON)2014会場風景

 

 

ブース紹介第1回目はこちら↓
【危機管理産業展(RISCON)2014】<アルインコブース>消防デジタル無線受令機の新製品などを展示
https://www.hamlife.jp/2014/10/19/riscon2014-alinco/

 

 コメットは毎年「危機管理産業展(RISCON)」にブースを出展し、全国の消防本部への導入が本格化してきた260MHz帯の「消防デジタル無線」のアンテナや、防災用のアンテナ資材などを中心に展示を行っている。今回も注目される新製品や参考出品が多数登場した。イベント終了からやや時間が経過したが、いくつかを紹介しておこう。

★伸縮ポールブラケット
 移動用の伸縮ポールなどを針金やUボルトなどを一切使わず、ワンアクションで仮固定できるというブラケットが参考出品された。消防車や中継車の乗降用ハシゴ(ラダー)に取り付けることを想定し、災害現場でのアンテナ設置時間の短縮を図るために開発したものだが、アマチュアの移動運用としても使えそうだ。ブラケット内で伸縮ポールが多少揺れても絶対に倒れないという安心感がある優れものだ。

 

伸縮ポールをワンアクションで仮固定できるブラケット

伸縮ポールを斜めにしてブラケットに入れるだけで固定が完了する、アイデア商品だ

 

 

★移動局空中線セット
 災害現場などで、アンテナや無線のことを知らない人でも簡単にアンテナを設置できるよう、必要となる機材(三脚、伸縮ポール、同軸ケーブル、工具、ペグ、土嚢袋など)一式と無指向性アンテナを1つのバッグにまとめたもの。
 伸縮ポールの最上部にアンテナを固定する場合もUボルトは不要。アンテナはポールの筒内に差し込む方式と、L字のロックレバー(クイックリリースレバー)で任意の位置で固定する方式の2つを検討しているという。Nコネクターは着脱自在タイプで、ねじ込む必要がないことから誰でも容易に接続できる。

 

移動局空中線セットのパンフレットより

移動局空中線セットのパンフレットより

 

移動局空中線セットの中身

移動局空中線セットの中身。アンテナのほか、工具や同軸ケーブル、伸縮ポール、三脚などで構成

 

ポール最上部にアンテナを固定するには、筒内に差し込む方式と、L字のロックレバー(クイックリリースレバー)の2通りを検討中

ポール最上部にアンテナを固定する方法として、右のようなL字のロックレバー(クイックリリースレバー)と、左のような筒内に差し込む方式の2通りを検討中

 

 

★空中線遠隔監視システム
 LAN回線を使用し、複数の無線基地局のアンテナを遠隔監視するシステム。短い周期で各基地局(最大14個所まで設定可能)のSWR測定を自動的に行い、もし異常があった場合はすぐに地図入りの監視画面にアラートで知らせる仕組みになっている。
 消防関係からの要望で開発されたものだが、消防に限らずさまざまな基地局の遠隔監視に利用できるのが特長。メーカー側は「従来はアンテナを設置したあとの監視がなく、通信本部が移動局と交信できなくなってから大慌てで原因を探ることが多かった。このシステムが導入されるとアンテナへの安心感が増すはず」と説明していた。

 

空中線遠隔監視システムのSWR測定部と遠隔監視ソフト

空中線遠隔監視システムのSWR測定・制御部と遠隔監視ソフト

 

 

★広帯域受信用アンテナ
 25~3000MHzをカバーするホイップ・MR-300と、0.5~1300MHzの固定用垂直アンテナ・BR-200の2本を展示。このうちBR-200は海上保安庁との共同開発品で、さまざまな監視に使われているという。一般への販売も可能だが、プロ仕様のため価格は「アマチュア用よりもゼロが1桁か2桁多い値段になってしまうだろう」という説明だった。

 

0.5~1300MHzの固定用アンテナ・BR-200と、25~3000MHzのホイップ・MR-300

0.5~1300MHzの固定用アンテナ・BR-200と、25~3000MHzのホイップ・MR-300

 

 

★260MHz帯フィン型アンテナ
 全国で導入が進んでいる260MHz帯の消防デジタル無線に対応した、フィン型アンテナ・ASF-260も展示されていた。消防デジタル無線はダイバシティ受信が基本なので、1台の消防車に2つ取り付けることになる。特に消防レッドに塗装したタイプが各地の消防本部からの引き合いを集めているという。

 

260MHz帯の消防デジタル無線に対応したフィン型アンテナ

260MHz帯の消防デジタル無線に対応したフィン型アンテナ

 

 

●関連リンク:
・コメット株式会社
・危機管理産業展(RISCON)2014

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