マイクロ波の通信を愛好するオーストラリアのアマチュア無線家2名が、10GHz帯のSSBとJT4Fモードで2,732kmの通信に成功し、従来の世界記録の通信距離を更新した模様だ。ARRL NEWSが伝えた。
2015年1月5日、オーストラリアのVK6DZとVK7MOの2局は、グレートオーストラリア湾(同国南部のインド洋に面した湾)全域のトロッポによる良好なコンディションを利用し、SSBとJT4Fモードを使用して2,732kmの交信に成功した。この距離は、従来10GHz帯の世界最長距離として記録されていたポルトガル南部からカボ・ヴェルデ島までの2,696kmを36km超えるものだ。(hamlife.jp注:2,732kmは福島~グアム島、大阪~マニラ間の距離に匹敵)
なお、VK6DZの移動地は西オーストラリア州アルバニーの24km西にあるトーベイヒルで、60cmのパラボラに10W出力。VK7MOはタスマニア北東部のポートランド岬に移動し、77cmのパラボラで50W出力だった。
(ARRLニュース 1月9日付 ※許可を得て抄訳/(C)ARRL )
●関連リンク:New World Record Claimed on 10GHz(ARRL NEWS)
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