1月31日の記事で「1月24日から連日の上昇傾向–SSNが『100』を突破し『200』に迫る勢いに!」とお伝えした太陽黒点数だが、1月30日の「193」をピークに1週間たらずで「71」まで下降した。おりしも2月2日から22年ぶりのオンエアーとなる、カリブ海の「K1N(ナバサ島)」大型DXペディションが行われている(1月27日記事)。しかしその信号は各バンドとも弱く、オープンしても短時間のみ、「そもそもご本尊が聞こえない」という声さえ聞かれる。
「K1N」のClubLogによると、2月7日時点で同ペディションは5万QSOを達成した。しかしその大部分は北米やヨーロッパで、アジア地域は全体の3%に過ぎない。
SSNが低下を続け、JA各局が短いオープンと弱い信号に苦労している中、現地のオペレーターはより多くのJA局へサービスするために、「JA指定」や「ナンバー指定(エリア指定ではない。例えば「7L4***」の局ならは、「ナンバー4」の指定時に呼ぶことになる)」などを行っている。
しかし同時に「JA局の呼び方が酷い!」というオペレーターからの苦情がJA/HL地域のパイロット局を務めるJA1ELY・草野氏に届いているのも事実だ。
草野氏はこうした状況をふまえ、「自分のコールサインが正確にリターンされているのが確認できたら、オウム返しに自分のコールを繰り返さないこと」「JA局からの返信はCWなら599 TU、SSBなら59 thanksだけで良く、たぶんミスコールされたら大変だから念のためにと自分のコールをダメ押しするのでしょうが、これは絶対にやらないでください。2度3度は言語道断です」「ただでさえQSOレートが上がらないJA相手に、これをされるとK1NのオペはJA指定をしなくなります。JA指定されないのは、このせいかも知れません」といった周知を行っている。
K1NのDXペディションは2月14日まで予定されている。コンディションが低迷する中、より多くのJA局がサービスを受けられるように心がけよう。
●<まもなく開始!!>ナバサ島から22年ぶりの運用「K1N」DXペディション
●関連リンク:
●いったん広告です: