静岡県の金谷ハムクラブ(JR2YIS)の代表者である斎藤辰美氏(JR2SXC)が、「めざせ!! 上級ハム」というWebサイトをオープンした。その名のとおり、1アマ、2アマの資格取得を目指す無線家に向けて「無線工学」の試験を攻略を目的に、国家試験問題の解答と詳しい解説 (既出問題~最新問題)を無料で配布するサイトだ。監修はJARL東海地方本部監査長でもある宇野氏(JA2ANM)が行っている。また、1アマの国家試験の無線工学に絞って、過去の出題などを整理してまとめた「無線工学の基礎(1アマの無線工学)」というサイトも、国家試験対策に役立つ充実した内容だ。
総務省が発表した平成25年度末(2014年3月31日)現在の「資格別アマチュア無線従事者免許取得数」や「無線従事者試験の実施結果」によると、アマチュア無線技士の従事者免許の資格取得者数における上級ハムの割合は、第一級が全体の1%、第二級が2%に過ぎない。そして国家試験の合格率は、第一級が46.4%、第二級が51.7%という状況だ(2014年6月24日記事)。
2015年2月現在、第一級、第二級アマチュア無線技士の資格取得には、公益財団法人 日本無線協会が年3回全国で開催している国家試験の受験が必須だ。不覚にも受験申し込みを忘れたり不合格となると、次の受験機会は4か月後になるのだ。ただし2015年夏以降は一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)による第二級の養成課程講習会(eラーニング形式)も開催される予定だ。
●<日本無線協会が正式発表>2015年度の各級アマチュア無線技士国家試験スケジュール
そんな状況の中、上級ハムを目指す無線家のために、「1アマと2アマ国試無線工学解説と解答 (既出問題~最新問題)」をPDF形式のデータで無償提供する、「めざせ!! 上級ハム」というWebサイトがオープンした。
利用方法や再配布などについては、サイト内の説明で確認してほしい。
また、第一級アマチュア無線技士を目指すなら、別のWebサイト「無線工学の基礎(1アマの無線工学)」もある。
管理人が「第一級アマチュア無線技士の国家試験問題を題材にして、無線工学の基礎を勉強しよう、というページです。今まで受験勉強に偏りすぎていた(自らへの)反省も込めて、『何故そうなるのか』を分かる範囲で解説しました」「『ここは丸暗記で合格!』のような、1アマの『合格指南』とか『問題予想』は行っていません」と記載しているが、「年度別出題一覧」と「分野別出題一覧」に、過去の国家試験の問題をそのまま題材にまとめた内容は圧巻の一言で、過去問からの勉強に役立つだろう。
こちらも「サイトポリシー」を十分に理解して利用することをおすすめする。
●<1アマ合格率は46.4%、3アマ以上の有資格者は全体のわずか1割>総務省、平成25年度末「資格別アマチュア無線従事者免許取得数」「無線従事者試験の実施結果」を発表
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