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【JARLサイトが裏話を掲載】<JA7JJN・柳澤NHK解説委員がナビゲート>NHK「マサカメTV」でアマチュア無線を紹介、ISS(国際宇宙ステーション)との交信にも成功!!

2月28日夜に放送された、NHKの人気クイズ番組「マサカメTV」の中で、アマチュア無線が8分30秒にわたって紹介された。番組では柳澤秀夫NHK解説委員(JA7JJN)と茗渓学園中学校高等学校の生徒たちが、ISS(国際宇宙ステーション)のイタリア人女性宇宙飛行士との交信に成功する模様も流された。なお放送後、JARL Webが交信実現に至る経緯を詳しく紹介している。

 

 

NHKの屋上に臨時のシャックを設置し、国際宇宙ステーション(ISS)との交信に挑戦(NHK「マサカメTV」の画面より)

NHKの屋上に臨時のシャックを設置し、国際宇宙ステーション(ISS)との交信に挑戦(NHK「マサカメTV」の画面より)

 

 

「その道の達人が見出した、常人には及びもつかないような“まさか!の目のつけどころ”をクイズ形式で楽しむ」という、NHK総合の人気クイズ番組「マサカメTV」。その2月28日(土)放送回でアマチュア無線が紹介された。

 この日のクイズのテーマは「宇宙」。自宅にいながら手軽に宇宙が感じられる方法を、さまざまな達人たちが登場して、クイズ形式で紹介するというものだった。
 アマチュア無線は3問目のクイズとして登場。朝の情報番組「あさイチ」のレギュラー出演者であるNHKの柳澤秀夫解説委員(JA7JJN)が出演し、アマチュア無線を使って宇宙を体験する方法として、ARISSスクールコンタクトによる国際宇宙ステーション(ISS)との交信を出題した。

 

NHKの柳澤秀夫解説委員(JA7JJN)が「達人」として登場しナビゲート(NHK「マサカメTV」の画面より)

NHKの柳澤秀夫解説委員(JA7JJN)が「達人」として登場しナビゲート(NHK「マサカメTV」の画面より)

 

柳澤解説委員を「日本一 47GHzのマイクロ波を遠くまで飛ばした男」と紹介(NHK「マサカメTV」の画面より)

柳澤解説委員を「日本一 47GHzのマイクロ波を遠くまで飛ばした男」と紹介(NHK「マサカメTV」の画面より)

 

ハンディ機と自作アンテナでJA1OGZ金子氏との交信を披露(NHK「マサカメTV」の画面より)

ハンディ機と自作アンテナでJA1OGZ金子氏との交信を披露(NHK「マサカメTV」の画面より)

 

 クイズの冒頭で柳澤氏が、アマチュア無線が単なる音声交信だけではないこと(モールス通信やD-STARによるデータ通信で画像伝送も可能)、2日間の講習で比較的容易に免許が取れること、無線機は1万円台から入手可能といった、アマチュア無線の基礎知識の説明と、ハンディ機を使った交信実演を行った。
 その後、NHK屋上に設置したクラブ局(JK1ZRW)で、柳澤氏と茗渓学園中学校高等学校の生徒たちがISSとの交信(ARISSスクールコンタクトの一環という位置づけ)を体験した。
 このARISSスクールコンタクトの模様は1月24日夜のスケジュールQSOの際に収録されたもの。

 

NHK屋上の特設シャックに茗渓学園中学校高等学校科学部無線工学班(JJ1YAF)の部員らが集合(NHK「マサカメTV」の画面より)

NHK屋上の特設シャックに茗渓学園中学校高等学校科学部無線工学班(JJ1YAF)の部員らが集合(NHK「マサカメTV」の画面より)

 

ISSとの交信に成功。相手はイタリア初の女性宇宙飛行士、サマンサ・クリスフォレッティ氏(NHK「マサカメTV」の画面より)

ISSとの交信に成功。相手はイタリア初の女性宇宙飛行士、サマンサ・クリスフォレッティ氏(NHK「マサカメTV」の画面より)

 

国際宇宙ステーションにアマチュア無線機が設置されている理由を説明(NHK「マサカメTV」の画面より)

国際宇宙ステーションにアマチュア無線機が設置されている理由を説明(NHK「マサカメTV」の画面より)

 

茗渓学園の生徒たちも交信(NHK「マサカメTV」の画面より

茗渓学園の生徒たちも交信(NHK「マサカメTV」の画面より

 

 さらに、ISS滞在中の宇宙飛行士は、空き時間にアマチュア無線にオンエアーすることもあるとして、米国のアマチュア無線家(KF7ETX)が「アポなし交信」に成功した際の動画も披露。クイズの回答者たちは口々に「凄いね!」「アポなしでも交信できるんだ!」と感想を述べていた。

 

クリスフォレッティ宇宙飛行士は「これまでスケジュール外でアマチュア無線を使ったことがないが、今後は使うかもしれません」と応じてくれた(NHK「マサカメTV」の画面より)

クリスフォレッティ宇宙飛行士は「これまでスケジュール外でアマチュア無線を使ったことがないが、今後は使うかもしれません」と応じてくれた(NHK「マサカメTV」の画面より)

 アマチュア無線のパートは「マサカメTV」の放送時間のほぼ1/4に相当する8分30秒だった。放送後Twitterでは「アマチュア無線」「無線」といったキーワードが急上昇し、番組に対する一般人の関心が伺えた。

 この「マサカメTV」は、一部地域を除き3月7日(土)午前1時10分~午前1時45分(金曜深夜)に再放送される。見逃した人はこのチャンスに視聴しよう。

★JARL Webが舞台裏を詳報!

【3月1日追記】
3月1日、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)のWebサイトに、「NHK『マサカメTV』のスクールコンタクトの舞台裏」と題した記事が掲載。この番組の中でARISSスクールコンタクトが実現した経緯が詳しく紹介されている。一部を抜粋しよう。

 

「平成26年12月の某日、JARL事務局に『マサカメTV』の企画スタッフが訪れ、国際宇宙ステーションとの交信に関する質問を多数受けました」

「このときスタッフの方々に、具体的な内容をご説明させていただいたのがARISSスクールコンタクトでした。番組スタッフの方々は、このスクールコンタクトにたいへん大きな興味を抱かれて、JARL事務局を後にされたようです」

「この分野の第一人者であるARISS運用委員の安田 聖さん(7M3TJZ)をご紹介しました。スタッフはさっそく安田さんに、今回の番組企画に関する相談をされたといいます。そして、安田さんや柳澤さんのアドバイスを受けながら、スクールコンタクトそのものを重要な核とした情報バラエティー番組企画の準備は、「スクールコンタクトの番組内での実施」の方向でどんどん具体的に、とんとん拍子に進んでいったそうです」

「1月24日の当日、交信をおこなう局は「JK1ZRW(狭山パケット通信クラブ)」で、安田さんが代表者となっている社団局です。交信をおこなうのはあらかじめ同クラブに構成員登録を済ませた「柳澤さん」と「アマチュア無線の資格を持った茗溪学園高等学校・中学校科学部無線工学班の中・高校生たち」です。茗溪学園の中・高校生たちは、深夜の実施にもかかわらず、顧問の中村泰輔先生(JI1RGZ)の引率で、今回の交信に参加してくれました」

 交信当日の収録風景などの写真も豊富だ。下記関連リンクからアクセスし、一度読んでみると良いだろう。

 

 

●関連リンク:
・NHK「マサカメTV」

・「NHK『マサカメTV』のスクールコンタクトの舞台裏」(JARL Web)
・NHKに無線工学班が出ます(茗溪学園中学校高等学校)

・D-STARによるRS-MS1Aの画像転送がNHKの番組で紹介されます(アイコム)
・突然ですが、無線の話です! 柳澤秀夫解説委員 (NHK あさイチブログ)

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