一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)は、さる5月16日に開催した第22回理事会の報告をWebサイトの会員専用ページで公開した。その中で連盟のQSLビューロー(島根県出雲市)からヤマト運輸を利用して会員に発送を行っていたQSLカードについて『一部会員から同社への執拗なクレームにより、突如、同社から今月(平成27年5月)下旬発送分の引受けを拒絶される事態になった』という報告などが掲載されている。なお閲覧はJARL会員のみで、コールサインと登録したパスワードが必要となる。
JARL Webの会員専用ページに掲載された「第22回理事会報告」によると、JARLのQSLビューローが行っている会員向けQSLカード発送について、ヤマト運輸が突然“引き受け拒絶”を行ったため、JARLは他社の配送システムへの変更を進めていることを明らかにし、「今月のQSL転送に関する発送スケジュールに影響することのないよう鋭意対策を進めている」「突然の配送システムの変更により、発送費用等の増大が避けられないが、新引き受け会社との交渉などによりコスト削減の努力を続ける」と説明。また理事からは「一部会員の行動で全会員に影響を与えてしまうことは許しがたい」などの発言があったことが記されている。
さらに平成26年度決算の監査において、監事から「ハムフェアの関連のアンテナ工事費に異常値(予算)があったが、タワー工事業者と連盟の特定理事の軋轢によるもので、当該理事にアマチュア無線フェスティバル実行委員を降りてもらうことで修復を図りたい」との説明と報告が行われたことや「会員、役員等の高齢化が進んでおり、若返りのために会員増強には若い人を意識して進めるべき」という指摘が記載されている。
詳細は下記関連リンクのJARL会員専用ページ(要ID、パスワード)からPDF形式で閲覧が可能だ。
【追記 5月27日15時20分】
JARLは5月27日の午後、JARL Webのニュースコーナーに「QSLカードの発送方法変更について」と題した会員向け告知を掲載した。内容は「ヤマト運輸株式会社のクロネコメール便の廃止にともない、平成27年9月以降の発送方法変更の準備を進めておりましたが、諸般の事情により平成27年5月発送分以降のQSLカードについて、郵便などを利用しての発送に変更いたしました。何卒ご理解いただきますようお願いいたします」というもの。
●関連リンク:
・JARL 第22回理事会報告(JARL Web)
・QSLカードの発送方法変更について(JARL Web ニュースコーナー)
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