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<「Inter BEE 2015(国際放送機器展)」リポート1>特定小電力無線を使った「フレキシブル通信システム」、可搬型の「臨時災害放送用FM装置」…etc.

放送事業者や通信事業者、メディア関係者向けの音と映像と通信のプロフェッショナル展「Inter BEE 2015(第51回 2015年国際放送機器展)」が、11月18日から20日の3日間、千葉県千葉市の「幕張メッセ」で開催されている。期間中はプロユースの最新機器が一堂に発表・展示され、国内外から多くの関係者が集まった。その中から、hamlife.jpが気になったブースや機器を2回に分けて紹介しよう!

 

 

※小さい画像はクリックすると拡大します。

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「Inter BEE 2015(第51回 2015年国際放送機器展)」は過去最多となる996社・団体が1,780小間を出展する、国内唯一の国際メディア総合展示会である。パナソニックやキヤノンなどのブースでは、プロ仕様の最新カメラやレンズのラインアップを揃えて試し撮りが行える。やはり注目は4K、8Kといった超高精細映像の美しさだろう

 

 

 会場で目立ったのは、2020年から本放送が予定されている4Kテレビ、そしてその先の8Kテレビに関する超高精細映像機器の数々。さらに、今話題の「マルチコプター」や「ドローン」と呼ばれるラジコン飛行機(ヘリコプター)に、カメラを付けて“空撮”を行うプロ仕様のシステムなどだった。

 

 一方、我々アマチュア無線家にとって興味の湧くものと言えば、やはり無線関連だろう。株式会社 谷沢製作所では、無資格で利用でき、さらにプロ仕様の中でも比較的安価で導入できることをセールスポイントに、特定小電力無線を使った「フレキシブル通信システム」を紹介していた。

 

 

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谷沢製作所のブースでは、特定小電力無線を使った「フレキシブル通信システム」を紹介。比較的安価なことと、無資格で使え汎用性が高いことなどから、現場でのニーズに応える提案を行っていた

 

 

 同社の特定小電力トランシーバーをメインに、現場のニーズに沿ったさまざまなオプション類が用意され、システムが構築できる。例えば放送現場を想定して、特定小電力無線と携帯電話をつなげたり、「インターコミュニケーション(相互通信式構内電話)」、俗に「インカム」として利用することができる。もちろん双方向で複数と同時通話も可能だ。

 

 

双方向で複数と同時通話も可能なため、用途に応じて何台かの特定小電力トランシーバー(ハンディー型や固定型)を組み合わせ、さらに携帯電話にもダイレクトに接続して通話が行えようにシステム化している

双方向で複数と同時通話も可能なため、用途に応じて何台かの特定小電力トランシーバー(ハンディ機や固定機)を組み合わせ、さらに携帯電話にもダイレクトに接続して通話が行えるようにシステム化されている

谷沢製作所製の特定小電力無線機「エコーメイト」。放送現場のほかに、建設現場(クレーンオペレーターなど)でも活用している

谷沢製作所製の特定小電力無線機「エコーメイト」。放送現場のほかに、建設現場(クレーンオペレーターなど)でも活用している

 

 

 株式会社日立国際電気ブースには、グループ会社の株式会社日立国際八木ソリューションズ製「臨時災害放送用FM装置」を展示していた。実はこの装置、2013年7月末に山口県と島根県を中心とした地域で発生した集中豪雨で集落(津和野町)が孤立した災害において、集中豪雨災害では国内初となる臨時災害放送局が開局、運用されたときに使われた機材で、各地の防災イベントでも展示されている。最大100W出力で価格は1セット750万円。

 

 記憶の新しいところでは、9月に台風から変わった低気圧などによる豪雨で鬼怒川の堤防が決壊し、甚大な被害を被った茨城県常総市と栃木県栃木市の市民に向けて、それぞれの地域で最新情報の発信をFM放送で行う「臨時災害放送局」が開局している。

 

 

日立国際八木ソリューションズ製「臨時災害放送用FM装置」。上部のパイプ状のものが「可搬型送信アンテナ」で、水平・垂直いずれの偏波にも設定可能

日立国際八木ソリューションズ製「臨時災害放送用FM装置」。上部のパイプ状のものが「可搬型送信アンテナ」で、水平・垂直いずれの偏波にも設定可能

本体は電源、送信部、ミキサー、オーディオプロセッサなどで構成。キャスター付きで容易に運搬できる

本体は電源、送信部、ミキサー、オーディオプロセッサなどで構成。キャスター付きで容易に運搬できる

 

 

↓臨時災害放送局に関するhamlife.jpの記事はここをクリック!

 

・【追記:周波数は89.2MHz】<運営ボランティアを緊急募集!!>浸水被害の茨城県常総市に「臨時災害FM局」開設へ

・<周波数85.7MHz、出力20W/1W>栃木県栃木市、9月15日17時から「臨時災害FM」をスタート

 

 

会場にはあった「ロケ弁グランプリ」コーナー。テレビはもちろん、雑誌などの制作現場で出演者やスタッフが食べるお弁当は、舌の肥えた業界人には「ロケ弁」として親しまれている。「これは旨い!」と評判の各店自慢ロケ弁を販売していた

会場にはあった「ロケ弁グランプリ」コーナー。テレビはもちろん、雑誌などの制作現場で出演者やスタッフが食べるお弁当は、舌の肥えた業界人には「ロケ弁」として親しまれている。「これは旨い!」と評判の各店自慢ロケ弁を販売していた

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JVCケンウッドも出展。同社はモータースポーツのスポンサーとしても有名で、最新ビデオカメラの被写体としてバイクレース車両を展示していた

 

 

 またInter BEE開催に合わせて、隣接する幕張メッセ国際会議場では日本民間放送連盟による「第52回民放技術報告会」が開催。「ニュース制作を支える報道技術の最新事情」と題した講演会とパネルディスカッションが行われた。

 

 

Inter BEE開催に合わせて、日本民間放送連盟が隣接会場で「第52回民放技術報告会」を開催

Inter BEE開催に合わせて、日本民間放送連盟が隣接会場で「第52回民放技術報告会」を開催

 

 

 この中で、自社の報道中継システムを紹介した日本テレビ(NTV)が、中継用FPUの1200MHz帯対応を進めることを表明した。

 

 

日本テレビ(NTV)は、中継用FPUの1200MHz帯や2300MHz帯対応を進めることを表明

日本テレビ(NTV)は、中継用FPUの1200MHz帯や2300MHz帯対応を進めることを表明

 

 

 さらにTBSテレビは報道用ヘリコプターの中継システムを詳しく紹介。また2011年の東日本大震災では、仙台常駐の民放ヘリがすべて被害を受け、津波襲来直後の空撮ができなかったという教訓から、在京民放5社が締結したヘリ画像共有の取り組み(在京民放ヘリプール)についての説明が行われた。

 

 

TBSテレビは報道用ヘリコプターの中継システムを紹介。これは同局のヘリ底部に取り付けられた無線用アンテナの解説

TBSテレビは報道用ヘリコプターの中継システムを紹介。これは同局のヘリ底部に取り付けられた無線用アンテナの解説

ヘリ底部のアンテナ解説より

ヘリ底部のアンテナ解説より

東日本大震災を契機に、在京民放5社が締結したヘリ画像共有の取り組み(在京民放ヘリプール)についての説明

東日本大震災を契機に、在京民放5社が締結したヘリ画像共有の取り組み(在京民放ヘリプール)についての説明

 

 

 近日中に「Inter BEE 2015」の会場リポートその2をお届けする。

 

 

 

●関連リンク:
・Inter BEE
・特定小電力無線機「エコーメイト」(谷沢製作所/PDF形式)
・株式会社谷沢製作所
・臨時災害放送用FM装置(日立国際八木ソリューションズ)
・臨時災害放送局用FM装置をInterBEE2013に出展(PDF形式)
・インターカム(ウィキペディア)
・株式会社JVCケンウッド
・第52回民放技術報告会プログラム(日本民間放送連盟)

 

 

 

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