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<「Inter BEE 2015(国際放送機器展)」リポート2>1200MHz帯デジタルワイヤレス、2.4GHz帯次世代小電力デジタル無線機

11月18日から20日の3日間、放送事業者や通信事業者、メディア関係者向けの音と映像と通信のプロフェッショナル展「Inter BEE 2015(第51回 2015年国際放送機器展)」が千葉県千葉市の「幕張メッセ」を会場に開催された。hamlife.jpが気になったブースや機器を紹介する第1弾(11月21日記事)に続き、今回第2弾をお届けしよう。

 

 

 

※小さい画像はクリックすると拡大します。

 

「Inter BEE 2015(第51回 2015年国際放送機器展)」が幕張メッセ(千葉県)で開催された。過去最多となる出展者数996社・団体(うち海外31か国・地域から540社)が1,780小間を出展し、3日間の登録来場者数は35,646人だったと主催者から発表があった

「Inter BEE 2015(第51回 2015年国際放送機器展)」が幕張メッセ(千葉県)で開催された。過去最多となる出展者数996社・団体(うち海外31か国・地域から540社)が1,780小間を出展し、3日間の登録来場者数は35,646人だったと主催者から発表があった

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会場ではプロ用の最新放送機材を多数展示。スタジオセット風のブースを設け、普段触れることが難しいテレビ局のスタジオカメラも自由に操作できる。ソニー、パナソニック、東芝、日本電気、キヤノン、富士フイルム、池上通信機などの主要メーカーも一堂に会する、放送事業者や通信事業者、メディア関係者向けの音と映像と通信のプロフェッショナル展だ

 

 

 

 まず目に飛び込んできたのは、「1200MHz」という文字が書かれた大きなパネルだった。Catch Me株式会社のブースでは、1200MHz帯を利用したデジタルワイヤレスシステムのサポート機器を用意。

 

 

 

Catch Me株式会社のブースでは、1200MHz帯を利用したデジタルワイヤレスシステムのサポート機器を多数展示

Catch Me株式会社のブースでは、1200MHz帯を利用したデジタルワイヤレスシステムのサポート機器を多数展示

 

 

 国の方針で移行が求められている700MHz帯のワイヤレスマイク(特定ラジオマイク)の周波数に代わるものとして、1200MHz(1240~1260MHz)帯が新たに割り当てられたのだ。

 

 同社では八木アンテナ「YG-1250」、4分配用ディバイダー「MAX-1250」、ブースター「PREANP-1250」などを展示していた。今後、この周波数を利用したワイヤレス機器が普及することが考えられる。

 

 

 

目立っていたのは1200MHz帯の八木アンテナ「YG-1250」。手元にハンドスティックが取り付けられている

目立っていたのは1200MHz帯の八木アンテナ「YG-1250」。手元にハンドスティックが取り付けられている

従来からある700MHz帯のワイヤレスマイク周波数に代わるものとして、1200MHz(1240~1260MHz)帯が新たに割り当てられた。今後、1200MHz帯の普及が見込まれている

従来からある700MHz帯のワイヤレスマイク周波数に代わるものとして、1200MHz帯(1240~1260MHz)が新たに割り当てられた。今後同バンドの機器の普及が見込まれている

 

 

 西菱電機株式会社では、2.4GHz帯を利用した次世代小電力デジタルトランシーバー「G-TALK」を紹介。「免許不要!基地局不要!複数同時通話!」というキャッチフレーズで、最大5台まで同時通話ができ、レシーバーモードでは何台でも追加が自由に行えるという。

 

 

 

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西菱電機株式会社では、2.4GHz帯を利用した次世代小電力デジタルトランシーバー「G-TALK」を紹介

 

 

 

 音声を直接受信合成する「時分割多重方式(送信周波数は同じでタイミングを少しずつずらして通話)」のほか、本体には中継機能を有し、基地局の必要がない。このため、システムの組み合わせが自由に行える。

 

 とくに「電磁波に敏感な機器にも影響を及ぼさない2.4GHz微弱電波(10mW)を採用しているため、阪大病院をはじめとした医療機関、測量現場、工事現場、イベント会場、アウトドア、ゴルフ場、ツーリング、スキー場など幅広い業種でご利用いただいております」と案内していた。

 

 

 

 

次世代小電力デジタルトランシーバー「G-TALK」は最大5台まで同時通話ができ、レシーバーモードでは何台でも追加が自由に行える。「インターコミュニケーション(相互通信式構内電話)」、通称“インカム”としての利用を提案

次世代小電力デジタルトランシーバー「G-TALK」は最大5台まで同時通話ができ、レシーバーモードでは何台でも追加が自由に行える。「インターコミュニケーション(相互通信式構内電話)」、通称“インカム”としての利用を提案

 

 

 

 同社ではソフトバンクの携帯電話網を利用して、相手局が日本全国どこにいても交信可能で、使用に際して無線の資格や免許は不要の「IP業務無線(ボイスパケットトランシーバー)」として、ハンディタイプ「301SJ」と車載タイプ「201SJII」を展示していた。にハンディタイプの「301SJ」は、11月16日からソフトバンクと共に日本最大の介護タクシーの全国組織「一般社団法人 日本福祉医療輸送機構」向けに納入された。

 

 

 

 

ソフトバンクの携帯電話網を利用する「IP業務無線(ボイスパケットトランシーバー)」のハンディータイプ「301SJ」。今回、介護タクシーの全国組織「一般社団法人 日本福祉医療輸送機構」向けに納入された

ソフトバンクの携帯電話網を利用する「IP業務無線(ボイスパケットトランシーバー)」のハンディタイプ「301SJ」。今回、介護タクシーの全国組織「一般社団法人 日本福祉医療輸送機構」向けに納入された

こちらは車載タイプ「201SJII」。「301SJ」ともにIP業務無線であるため、ソフトバンクのサービスエリア内であれば全国どこでも通話は可能。月額料金も定額制で、通話回数や通話エリアによる追加料金などもない。なお通話時間は一律5分/回に制限されている

こちらは車載タイプ「201SJII」。「301SJ」ともにIP業務無線であるため、ソフトバンクのサービスエリア内であれば全国どこでも通話は可能。月額料金も定額制で、通話回数や通話エリアによる追加料金などもない。なお通話時間は一律5分/回に制限されている

IP業務無線を利用したサービスの1つとして、クラリオン製の業務車両向け車載端末「UA-1137A」を使い位置情報サービスのデモを行っていた

IP業務無線を利用したサービスの1つとして、クラリオン製の業務車両向け車載端末「UA-1137A」を使い位置情報サービスのデモを行っていた

 

 今年の「Inter BEE 2015」では、プロ用無線機器を含めデジタル化がさらに進んでいた。

 

 

アマチュア無線機を製造していたこともあるJRCブランドの日本無線ブースでは、160/460MHz帯の2バンドに対応したラジオマイクに使う放送中継用FM送信機などを展示していた

アマチュア無線機を製造していたこともあるJRCブランドの日本無線ブースでは、160/460MHz帯の2バンドに対応したラジオマイクに使う放送中継用FM送信機などを展示していた

 

 

↓第1弾としてhamlife.jpで紹介した記事はこちら

 

<「Inter BEE 2015(国際放送機器展)」リポート1>特定小電力無線を使った「フレキシブル通信システム」、可搬型の「臨時災害放送用FM装置」…etc.

 

 

 

●関連リンク:
・Inter BEE
・Catch Me株式会社
・西菱電機株式会社
・ハンディ型の業務用IP無線機「SoftBank 301SJ」を 日本最大の介護タクシー全国組織へ納入(西菱電機)
・特定小電力トランシーバー「G-TALK」(西菱電機)
・IP無線機(ソフトバンク)
・日本無線株式会社
・特定ラジオマイク運用調整機構(ウィキペディア)
・特定ラジオマイク(ウィキペディア)

 

 

 

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