1970年に発売された八重洲無線の「FT-101」は、FT-100(初代)やFTDX100をベースにした3.5~28MHz帯のSSB/CW/AMトランシーバーだ。のちに登場する「FT-101B」「FT-101E」を含め、「FT-101シリーズ」として今なお多くのファンが存在する。今回、FT-101の開発モデルとされる、希少な“ブラックモデル”がヤフオクに出品された。画像を見る限りコンディションは良くないが、市販されることのなかった“ブラックモデル”とされる無線機が、コレクターの間で話題になっている。
1970年5月に発売されたHFトランシーバーの「FT-101」。開発段階でいくつかの試作モデルが存在していたようだが、具体的にそれらがどのような仕様のモデルであったのかは伝わっていない。
今回ヤフオクに出品された「開発モデル」とされるブラックパネルの無線機は、マイク端子の形状などから、市販されたFT-101の最も初期のタイプではなさそうだ(同じFT-101にも、製造時期によってさまざまなバージョンがある)。FT-200Sで好評だったブラックパネルをFT-101でも商品化する検討用として作られたものなのだろうか。
一見すると、FTDX100やFT-200Sと見間違うほどだ。FT-101のパネルや周波数スケールがブラックになると、こうもイメージが違うものかと改めて感じてしまう。
出品者の説明には、
八重洲無線FT-101ブラックモデルです。
このブラックモデルはFT-101開発モデルのため商品として出ていません。
40年前にメーカー関係者に譲り受けたものです。
10年ほど使っていました。
電源は入りますが、劣化等により動作不良のためジャンク品として出品します。
本体にサビ等ありますので神経質な方の入札はご遠慮下さい。
希少価値のある品なので分かって頂ける方歓迎します。
と記載されている。商品として発売されなかった無線機が、40年以上経過してからオークションで出品されるのは珍しいケースだろう。その落札価格に関心が持たれるところだ。
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“ワンノーワン”の歴史は、このモデルから始まった--八重洲無線・初代FT-101(1970年)
【追記:落札価格判明!】(12月1日)
終了日時近くになり、11月30日(月)23時30分前後から応札バトルがスタート! 結果、入札は19件(アカウント数)あり、12月1日(火)深夜0時13分に「24,500円」で落札された。
この価格、意外に安いと思うか、高いと思うか、妥当だと思うか…、判断が分かれるかもしれない。
●関連リンク:YAESU FT101 希少ブラックモデル(ヤフオク)
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