八重洲無線株式会社は2016年7月8日、HF~430MHz帯オールモードトランシーバー、FT-991シリーズの新ファームウェアとして、メインファームウェアのVer.2.12と、TFTファームウエアのVer.2.02をリリースした。同社によると「メニューモード117(スコープディスプレイモード)に「WATER FALL2」を追加し、信号の強弱を色別で表すマルチカラーウォーターフォール表示が可能」となったほか、「その他、機能改善と最適化」を図ったという。
2015年2月中旬に出荷が始まったFT-991シリーズ。2015年7月にWIRES-X対応となるメジャーアップデートが行われ、その後は8月下旬に外部GPS機器の接続に対応、11月11日に機能改善、2016年2月にはC4FMデジタル復調制御をさらに最適化するファームウェアがそれぞれ公開されている。
今回2016年7月8日に新バージョンが公開されたのは、メインファームウェア(Ver.2.12)と、TFTファームウエアのVer.2.02で、「メニューモード117(スコープディスプレイモード)に「WATER FALL2」を追加し、信号の強弱を色別で表すマルチカラーウォーターフォール表示」の追加と、「その他、機能改善と最適化」が図られている。
なおDSPファームウェア(Ver.1.05)とC4FM-DSPファームウェア(Ver.4.10)は従来バージョンのままとなっている。
★2016年7月8日に公開されたFT-991シリーズの新ファームウェア:
・FT-991用 メインファームウェア
書込ツール YFSW021 & ファームウエア Ver.2.12 YFSW021_V0212.zip
・FT-991用 TFTファームウエア
書込ツール TFW & ファームウエア Ver.2.02 TFW_V0202.zip
おもな変更点:
(1) メニューモード117(スコープディスプレイモード)に「WATER FALL2」を追加し、信号の強弱を色別で表すマルチカラーウォーターフォール表示が可能となりました。
(2)その他、機能改善および最適化を行いました。
八重洲無線のアマチュア無線機のファームウェアは同社Webサイトの当該機種コーナーに掲載されているが、それが「いつ公開されたファームウェアか」が明記されておらず、ユーザーを悩ませていた。
しかし今回Webサイトで公開されたFT-991のファームウェア名には「YFSW021_V0212.zip 1.31MB (2016/7)」のように、末尾に“公開年月”が表記されるようになった。またアマチュア無線機トップの「トピックス」欄の更新情報にもファームウェアのバージョンが明記されるようになった。
なお、アップデートには市販のUSBケーブルが必要(RS-232Cでのアップデートには非対応)。無線機とパソコンをUSBケーブルで接続する前に、あらかじめ、使用するパソコンに「仮想COMポートドライバー」(Webサイトで公開中)をインストールしておく必要がある。
アップデート作業を行う際は事前にマニュアル等で手順を確認のこと。ダウンロードは下記関連リンクより。
●関連リンク:FT-991 各種ファイルのダウンロード(八重洲無線)
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