アイコム株式会社は2016年7月25日、米国子会社のアイコムアメリカが、航空機搭載用のVHF帯無線機「IC-A220」が、FAA(連邦航空局)の技術基準である「TSO」の承認を取得したことを発表した。FAAと欧州航空安全庁のEASAは相互認証制度を締結していることから、IC-A220は“航空機搭載で要求される技術基準をクリアした無線機”として、米国と欧州で2016年7月末から販売開始する予定という。
アイコム株式会社のプレスリリースを抜粋して紹介する。
アイコム株式会社の子会社であるアイコムアメリカ(Icom America, Inc. 本社:米国ワシントン州)は、航空機搭載用VHF帯無線機IC-A220でFAAのTSO(技術基準書)承認を取得しました。
FAAとEASA(欧州航空安全庁)との相互認証制度の発足(2016年3月)により、FAAのTSO承認機はETSO(欧州技術基準書)承認機としても認められます。これにともない、アイコムアメリカは、航空機搭載で要求される技術基準をクリアした無線機として、IC-A220 TSO承認機を米国と欧州で2016年7月末から販売開始する予定です。
TSOは米国航空法に基づく技術基準であり、航空機に搭載する部品や機材が満たすべき厳格な安全基準を取り決めたものです。また、TSO承認は製品自体に対する要求事項に加え、その品質を満たす製品を設計開発し、安定的に生産できる製造業者に対して与えられる承認です。
アイコムグループでは2002年にIC-A200で日本の無線機メーカーグループとして初のTSO承認を取得して以来、今回のIC-A220で3機種目のTSO承認を取得した航空機搭載用無線機となります。
アイコム株式会社はアマチュア無線で培った無線機器技術を基盤とし、陸上用、海上用、航空機用、無線LAN、IP 無線機と業容を拡大してきました。今後もTSO承認取得で得たノウハウを活用し、安全と信頼を提供する無線ソリューションを世界にむけて展開して行きます。
●関連リンク:
・アイコムアメリカがIC-A220でFAA(米国連邦航空局)のTSO(航空機搭載品の技術基準書)承認を取得(アイコム プレスリリース)
・A220 VHF Air Band Transceiver(Icom America)
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