1966(昭和41)年に登場したトリオ(現・JVCケンウッド)の真空管短波帯受信機「9R-59D」。その後にマイナーチェンジを受けて「9R-59DS」となった。今回、半世紀の時を経て、デッドストック品という箱付き新品同様の完成品「9R-59DS」がヤフオクに出品された。当時の価格は2万5千円弱だったが、ヤフオクでは入札件数が34となり、16万2千円で落札。ファンも多い「9R59D(S)」だけに、ピカピカの同機を手に入れられた落札者は喜びもひとしおだろう。
デットストック品と言うだけあって、画像を見る限りコンディションは非常に良さそうだ(ヤフオクの画面から)
高周波増幅1段、中間周波増幅2段(通称「高1中2」)で構成された「9R-59D(S)」は、当時憧れの通信型受信機だった。シャックに送信機のTX-88Dと並べて操作したOMも多いだろう。今なおファンも多く、中古市場には程度の良い同機が出品されると高額で取り引きされている。また、ネット上には「9R-59D(S)」に関する記述が多数見られる。
その「9R-59DS」がヤフオクに出品された。しかも、デットストック品として未使用品を半世紀の時を経て保有していたという代物だ。
出品者の説明によると、
トリオ TRIO 真空管全波受信機 9R59DS(新品同様品)の出品です。とても貴重なデットストック品です。未使用品を保有していた59DSを高額で、コレクターから入手しました。
写真の通り、錆や小傷等もなく永年を考えれば新品と言っても良い状態と思うほど 光沢が残っております(あくまでも個人的主観ですが)。元箱付き(箱には傷みあり) 過去を遡ってため息の出るぐらい綺麗な個体です。
動作品を入手いたしましたが 手垢等つくのが嫌で当方でも、箱に格納し未使用となっております。コレクターから極上リグを入手しコレクションしておりましたが、出費の必要性があり出品することと致しました。
これは、ずーっと保有したかったリグの一つであります。大切にしていただける方、入札くださいませ! 現在手に入る9R95DS受信機は程度の悪いものがほとんどだと思います。
極上物の入手は限りなく不可能に近いと思われます。 当時の新品に近いコレクターグレードで極上の9R59DSをお探しの方入札をお待ちしております。
なお40年以上前のビンテージ品ということもあり、現状渡しのNC、NR、NSご了承の程よろしくお願い申し上げます。
と説明がある。
8月12日(金)夕方に1万円からスタートしたオークションは、5日後の8月17日(水)23時41分に終了。落札価格は「16万2千円」だった。
●関連リンク:
・トリオ TRIO 真空管全波受信機 9R59DS(新品同様品)(ヤフオク)
※8月19日現在、オークションは終了しているためログインしないと見られない。
・radio1ban(ラジオ1番)
・CD-14 TRIO 9R-59D(S)の完全分解&製作マニュアル~radio1ban ラジオ1番~
・見本版「CD-14 TRIO 9R-59D(S)の完全分解&製作マニュアル」(PDF形式)
●いったん広告です: