10月26日、27日にかけ、ノルウェーやニュージーランドで大規模なオーロラが観測された。これは太陽フレア(表面の爆発現象)の影響で700km/秒に達っする磁気嵐が地球に到達したことによるもの。「N0NBH Solar Banners in QST Magazine」の情報をみると、一時は全バンドにおいて「poor(悪い)」と表示が並んだ。さらにHF帯には15以下が望ましいと言われる地球側の地磁気活動を表す「A-Index」が「46」、HF帯には3以下が望ましいと言われる「K-Index」が「5」まで上昇。現在は回復傾向にあるものの、今週末開催の世界的なコンテスト「2016 CQ World Wide DX Contest(SSB)」時のコンディションが気がかりだ。
日本時間で10月29日(土)9時から48時間にわたり開催される「2016 CQ World Wide DX Contest(SSB)」。同コンテストに合わせ、各地で多数のDXペディも計画されている、世界的なコンテストの1つである。
そんな大規模コンテストを控えた中、HF帯を中心にコンディションが今ひとつの状態が続いている。
太陽黒点数(SSN=サンスポットナンバー)は100を切る状態が続いている。10月27日(木)は「12」まで下降した。さらに今回の磁気嵐により、高緯度に位置するエンティティーへの影響が気がかりだ。
一方、国内はスポラディックE層(Eスポ)の発生は活発で、21MHz帯や28MHz帯でバンドは賑やかな状態となっている。
2016年10月26日付けのARRLニュースは、「宇宙天気予報センター(SWPC)」の情報として、G2(中程度)レベルの磁気嵐が発生したと紹介。「Spaceweather.com」はさらに強いG3レベルの磁気嵐が、北極と南極のまわりでスパークし、地球の磁場が乱れると予想。今回の磁気嵐は数日間、影響を及ぼすだろうと伝えている。(ARRLニュース 10月26日 ※許可を得て抄訳転載/(C)ARRL )
↓コンテスト記事はここをチェック!
<コンテストに合わせ多数のDXペディも計画中!>日本時間で10月29日(土)9時から48時間、「2016 CQ World Wide DX Contest(SSB)」開催
●関連リンク:
・太陽黒点情報 – 宇宙天気情報センター
・宇宙天気ニュース
・N0NBH Solar Banners in QST Magazine
・Geomagnetic Storm Peaks at G3 (Strong) Level(ARRL NEWS)
・宇宙天気ニュース 太陽風の速度は700km/秒に上昇し、激しい磁気圏活動も発生しています。(2016/10/26 14:29更新)
・宇宙天気ニュース 高速の太陽風が続き、磁気圏の活動も活発です。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。(2016/10/27 14:06更新)
●いったん広告です: