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<当日の講演内容と画像を掲載、動画もあり!!>アイコム本社イベントで展示された「IC-7610(動作サンプル機)」写真集

2016年12月10日、アイコム株式会社は大阪市平野区の本社ビル内で「アイコム本社アマチュア無線フェスティバル」を行い、本社開催では過去最大となる400名の入場者で終日賑わった(関連記事はこちら)。この日、多くの入場者のお目当ては開発中のHF/50MHz帯オールモード機「IC-7610」に関するプレゼンテーションの聴講と自由に触れることができる試作機(動作サンプル機)の展示だったようだ。そこで当日の展示と講演内容を紹介することにしよう。1ページ目の最後には会場で撮影した動画を、また2、3ページ目には多数の写真を掲載している。

 

 

「アイコム本社アマチュア無線フェスティバル」で展示されたIC-7610動作サンプル機

「アイコム本社アマチュア無線フェスティバル」で展示されたIC-7610(動作サンプル機)

 

 

「アイコム本社アマチュア無線フェスティバル」で展示されたIC-7610は1台で「開発中の動作サンプル機」という位置づけだった。来場者は自由に操作しスタッフから説明を受けることができたが、搭載されているソフトウェアは最終版ではなく、例えばメニュー画面に盛り込まれていない内容や、動作しない機能も一部存在した。しかしミドルクラスで初のダイレクトサンプリング方式という受信部や、完全独立した2波同時受信機能、高速で動作するデュアルスコープといったスペックが来場者を魅了したようだ。なお同モデルの発売時期は「2017年初夏を予定」と会場で告知された。

 

異なるバンド・モードを同時受信し、同時にリアルタイムスコープ表示中のIC-7610動作サンプル機

異なるバンド・モードを同時受信し、同時にリアルタイムスコープ表示中のIC-7610(動作サンプル機)。7インチワイドの液晶ディスプレイ周辺はピアノブラックの塗色を配して質感を高めている。MULTIツマミはクリック感を向上、メインダイヤルはIC-7851同等デザインのものを採用

 

 11時から行われたIC-7610のプレゼンテーションでは「IC-7610はアイコム技術陣が鋭意開発中のモデルで、本日は動作サンプルを展示しているが、ソフトは最終版ではないし仕様もこれから変わる可能性があるので、それをふまえて見て欲しい。そのためプレゼン内容の撮影はご遠慮願いたい」と、異例の“撮影禁止”のお願いからスタートした。

 

プレゼンテーションの開始前には、動画、静止画による撮影をご遠慮くださいとの告知が出た

プレゼンテーションの開始前には「プレゼンテーション内容の撮影(静止画、動画)はご遠慮ください」とのお願いが出た

 

 以下、このプレゼンテーションで説明された要旨を紹介しよう。

 


 

<はじめに>
 IC-7610はHFプラス50MHz帯の100Wモデル。ミドルクラスの位置づけでIC-7600の後継機となるが、IC-7600よりもかなり性能を上げており「性能をアップしたモデルチェンジ」となる。
 最も大きな変化は、受信部が従来のスーパーヘテロダイン方式から、IC-7300と同じ「ダイレクトサンプリング方式」になった点である。リアルタイムスコープを搭載し、IC-7851と同じように「完全デュアルワッチ」が可能。メインバンドとサブバンドが完全独立し、それぞれ別の周波数と別のモードが同時受信できるようになった。アンテナもそれぞれ別のものが接続でき、スピーカーも2系統別のものが繋げる。ヘッドホンで左右分けても出力できる。

 

<特徴>
●2系統の完全独立の受信回路

 

●7インチワイドのカラー液晶ディスプレイ(タッチパネル式)

 

●受信部はダイレクトサンプリング方式。周波数変換がなく、受信信号をいきなりA-Dコンバータに入れている。メイン側とサブ側両方にフィルタやデジセルを入れている。ここにかなりのコストが掛かっている

 

●メイン、サブの受信回路それぞれに、近接妨害波を切るデジセル(DIGI-SEL:デジタルプリセレクター)を標準搭載。その性能はIC-7851と同等。周波数に連動して自動的に動作し、妨害に対する排除能力はかなり高い。これによって受信能力はIC-7300から格段に向上した

 

●近接周波数の強信号からの妨害にどれだけ強いかを示すRMDRは、IC-7851の110dB(1kHz離調時)に迫れるよう設計中で、現在105dB程度。ちなみに2008年発売開始のIC-7600のRMDRは「2kHz離調時」で80dB程度である。RMDR特性が良ければ「ローカル局がかぶらない」。弱いDX局がスプリット指定の時、2~3kHz離れたところでガンガン送信されても聞こえる

 

●送信フェーズノイズ特性も従来機を凌駕し、1kHz離調時に135dB程度取れている。送信信号はD-Aコンバータから直接出している(DUC:デジタルアップコンバージョン方式)

 

●バンドの状況がわかるスコープはメインサブを同時に表示できるデュアルタイプ

 

●内蔵スピーカーも大型化。スピーカー自体はIC-7300と同一直径だか、スピーカーBOXをカスタム設計で大きくした分だけ音質が向上している

 

●USB端子は前面に2つ、背面に2つ装備。マウスやキーボードの接続も可能、リグコントロールにも使える。接続機器への電源供給もできる。スマートフォンの充電にも対応

 

●外部デジタルディスプレイ端子(DVI)を搭載

 

●SDカードスロット装備で、ファームウェアのアップデートも容易

 

●アンテナ1本でメインとサブを聞くこともできるし、メインとサブで使用アンテナを分けることも可能。また同じ周波数を異なるアンテナで受信する「ダイバシティ受信」もできる。AGC制御も別々に可能

 

●背面のRX ANT IN/OUTやトランスバータなどの端子は特性に優れたBNCコネクタを採用

 

●USB端子は仕様はFIXしていないが、従来機でもできたリグコントロールや音声入出力、仮想COMポートなどはもちろん対応。さらにできることが増やせないか検討中

 

 

<終わりに>
 以上がIC-7610の説明である。まだ決まっていない部分や社外秘の部分も多い。なお先ほど動作サンプルの展示コーナーで「価格」や「発売時期」をよく聞かれたが、価格は現時点で未定である。ただしミドルクラスの機種なので“ミドルクラス相応の値段”になるだろう。発売時期は今のところ「(2017年)初夏」を予定している。少なくともお盆休みには市場に並んでいるはずだ。

 


 

 

IC-7610(動作サンプル機)の動画

 

 

 

 次ページ以降には「アイコム本社アマチュア無線フェスティバル」でhamlife.jpが撮影した、IC-7610動作サンプル機の写真を多数紹介する。なおボタンや端子類の表記、ディスプレイに表示される内容などは今後追加や修正される可能性が高いので、その点は注意していただきたい。

 

IC-7610の外観写真は2ページ目、画面写真は3ページ目に掲載!!

 

 

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