各行政機関による公売や公有財産売却などをインターネット上で実施するサービス「官公庁オークション」を、ヤフオクでは定期的に行っている。今回、秋田県男鹿市総務企画部税務課収納班が、八重洲無線のHF機「FT-101B」とトリオ(現・JVCケンウッド)のHF機「TS-820V」を出品して話題になっている。公売保証金なし、見積価額が5,000円からの“せり売形式”だ。
【追記:入札結果】2017年2月1日23時30分
入札が2017年2月1日(水)23時に締め切られた。その気になる結果は…。
FT-101Bの入札件数は24件で落札額は「21,000円」、TS-820Vは入札件数は17件で「18,500円」となった。
左がFT-101Bの落札結果画面。右がTS-820Vの落札結果画面。それぞれ画像をクリックすると拡大!(ヤフオク画面から)
ヤフオクを利用した秋田県男鹿市総務企画部税務課収納班による「インターネット公売」にアマチュア無線機が出品された(ヤフオクの画面から)
官公庁オークションには、「インターネット公売」と「公有財産売却」がある。前者は税金滞納者から差し押さえた品物を現金化するもので、後者は自治体が所有している物品などを売却処分するものだ。
今回、秋田県男鹿市が行うインターネット公売として八重洲無線のHF機「FT-101B」とトリオ(現・JVCケンウッド)のHF機「TS-820V」が登場した。
FT-101B(100W機)は、「FT-101」から「FT-101E」へ移る間の比較的短い期間(1973年10月~1975年6月)に販売されたFT-101シリーズ2代目のモデル。フロントパネルにLEDを追加し、内部の主要基板のグレードアップが行われたが、中古市場ではより完成度の高い3代目「FT-101E」が人気で、FT-101Bのヤフオク落札価格は1万円台となっている。
秋田県男鹿市がインターネット公売で出品した八重洲無線のHF機「FT-101B」。本体のほかスタンドマイクのYD-844、取説コピーなどもあるようだ(ヤフオクの画面から)
一方のTS-820は、1976年に登場した当時の高級トランシーバーの1台。FT-101Eが17万円台だった時代に、TS-820は20万円前後の価格設定だった。何と言っても、当時珍しかった周波数の直読デジタルディスプレイが高級感を醸し出していた。
今回のインターネット公売に出品されているのは10Wタイプの「TS-820V」で、100WタイプのTS-820Sよりも人気が低めなのが実情だ。
秋田県男鹿市が出品したトリオのHF機「TS-820V」。マイクはなく取説と電源コードがある(ヤフオクの画面から)
インターネット公売は参加申込が必要で、その期間は1月10日(火)13時から1月23日(月)23時まで。入札は1月30日(月)13時から2月1日(水)23時まで。落札者の買受代金納付期限は2月9日(木)14時30分までとなっている。
なお入札にあたって「男鹿市(せり売)インターネット公売ガイドライン」に則って実施されるので、内容を確認しておく必要がある。はたしていくらで落札されるのか興味深い。
●関連リンク:
・ヤフオク 官公庁オークション「YAESU 無線機 FT-101B」
・ヤフオク 官公庁オークション「TRIO 無線機 model TS-820」
・ヤフオク 男鹿市(せり売)インターネット公売ガイドライン
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