アマチュア無線用の鉄塔「CQタワー」をはじめとするアンテナタワーの製造販売で知られる株式会社ワカマツ(本社・大阪市平野区)が、2017年3月末をもってすべての業務を終了することが16日わかった。すでに同社は長年加入していた業界団体であるJAIA(日本アマチュア無線機器工業会)を退会した。4月以降、既存ユーザーへのサポートや保守パーツについては株式会社エフティアイ(東京都八王子市)が相談窓口となるという。
株式会社ワカマツは1969年に創業。長く「ワカマツ製作所」という名称だったが2012年1月に現社名へ変更した。上部に作業用ステージを取り付けられる自立型四角タワー(CTSシリーズ)やクランクアップタワーのCCTシリーズ、ポールタワーのCTシリーズ、さらにはアパマンハム向けのベランダ用金具などが人気を博し、近年は業務用無線局やコミュニティFM局のアンテナタワーなども手がけていた。
同社によると、すべての業務は2017年3月末で終了となり、現在開設されているWebサイトも閉鎖する予定という。また4月以降、既存ユーザーに対するサポートや保守パーツについては、アマチュア無線用アンテナタワーの建設で知られる株式会社エフティアイ(東京都八王子市)が相談窓口になるという。
なお同社は長く、業界団体であるJAIA(日本アマチュア無線機器工業会)のメンバーとして活躍し、かつては「JAIAフェア」へのブース出展も行っていたが、業務終了に伴い退会し、JAIAのWebサイトにある「会員名簿」からも同社名は削除されている。
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