熊本市のアマチュア無線ショップ「無線のクマデン(熊電総業)」は、熊本県地方に震度7の大地震が発生してから丸1年となる2017年4月14日(金)から16日(日)に、同ショップのクラブ局「JA6ZME」を使って“アマチュア無線でのコミュニティ作りを目的としたQSO”を7MHz帯CW、144MHz帯FM、430MHz帯WIRES-Xで実施する。
2016年4月14日21時26分、熊本県を震源にしたマグニチュード6.5、最大震度7の地震(前震)が発生、さらに16日の午前1時25分には本震とされるマグニチュード7.3、最大震度7の地震が発生し、一連の地震で3,000人を超える死傷者が出るなど、同県内を中心とした九州各地に大きな被害を及ぼした。
熊本市東区のアマチュア無線ショップ「無線のクマデン(熊電総業)」も店内に多大な被害が発生し、復旧まで11日間の休業を余儀なくされた。
当時の記事はこちら↓
<再開までの11日間を写真で紹介>熊本地震で被災したショップ「無線のクマデン」、きょう25日から営業再開!!
https://www.hamlife.jp/2016/04/25/kumaden-saikai/
その地震から1年を迎えることから、無線のクマデンでは同店のクラブ局・JA6ZMEを使用し「アマチュア無線でのコミュニティ作りを目的としたQSO」を4月14日(金)から16日(日)に開催することにした。詳細は下記の通りだ。
★震災から1年 災害時にアマチュア無線を役立てるコミュニティ運用
<趣旨>
さる熊本地震の際は熊本全体が混乱し、被災時のアマチュア無線の運用に関しては、ごく一部に限られ、ほとんど活用できていなかったことが現状として浮かび上がりました。みんなが被災している状況の中、アマチュア無線家同士でも連絡が取り合えれば、多少なりとも助け合えたことがあったのかもしれません。
このことを教訓として、いざという時こそのアマチュア無線コミュニティ作りを、無線のクマデンから提案いたします。まずは4月14日より3日間、クマデンのクラブ局JA6ZMEよりCQ発信いたします。無線のクマデンを基地局とした災害時コミュニティ作りにご賛同いただき、ご自宅で、移動先で、JA6ZMEからのCQが聞こえましたら、ぜひ応答をお願いいたします。
<開催内容>
・運用日:2017年4月14日(金)、15日(土)、16日(日)
・運用時間:10:00~12:00、16:00~18:00
・呼出符号:JA6ZME
・使用周波数及びモード:
144MHz帯:144.880MHz~ FM(他局の運用状況により変更あり)
430MHz帯:430.920MHz デジタル WIRES-X(KUMADEN-ND 15602 JA6ZME)
7MHz帯:7.008MHz~ CW(他局の運用状況により変更あり)
・レポート交換:RS(T)+送信場所+震災1年に関する一言(CWはRST+JCC番号)
例:「59 東区江津 震災時はモービル機でワッチしていました…」
「59 中央区長嶺 ハンディ機のありがたさを痛感しました」
・オペレータ:
FM:JI6MMD、JG6PPU、JE6KFS、JE6SMU、JE6SGN
WIRES-X:JA6WBR、JE6RGB
CW(16日):JH6INI、JE6NSS
同店の無線事業部長である岡村章弘氏(JE6NSS)は、この運用について、次のようにメッセージを寄せている。
「震災から1年ということで、今回私の提案でクマデン主導による、アマチュア無線でのコミュニティ作りを目的としたQSOを開催いたします。コンセプトは“いざという時に熊本にはこの局がいる”ということを県内外の多くのアマチュア無線家に知っておいていただきたい、というものです。
趣旨的にどうしても熊本県内主体になってしまいますが、CWおよびWIRES-Xでも運用予定しておりますので、他エリアからの応答も大歓迎です。今回は舵取り役としてJA6ZMEのクラブコールでCQ発信をいたします。スタッフ全員がコールサインを所持しておりますので全員で交代で送信いたします。
私は14日、15日と不在にしておりますが、16日に7MHz/CWでお会い出来ると思います。よろしくお願い申し上げます」
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