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<25歳未満と66歳以上の会員が増加、QSL転送は4.8%減少>JARLの最新「年齢層別会員構成」「QSLカード転送処理枚数」などが判明

一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)は、平成28年度(2016年4月1日~2017年3月31日)の事業報告を作成し、理事や社員など同連盟の関係者に配布した。その中で2017年3月7日現在のJARL会員数と年齢層別の構成、男女比、無線従事者資格別分布、QSLカード転送枚数などが公表されている。

 

 

 JARLが作成した資料「平成28年度事業報告」によると、2017年3月7日現在のJARL会員数は「正員」が56,265名(昨年同期は56,535名)、「社団会員」が1,524名(同1,541名)、「家族会員」が1,581名(同1,653名)、「准員」が6,629名(同6,589名)の合計65,999名となっている。これは1年前の2016年3月7日と比較して319名の減少だ。

 

 

◆年齢層別会員構成
 そのうち、正員と家族会員の年齢層別会員構成は「5歳刻み」でグラフ化したものが掲載されている。

 

JARLの「平成28年度事業報告」に掲載されている2017年3月7日現在の正員と家族会員の年齢構成

 

 最も多い正員は66~70歳の11,222名。次いで61~65歳(10,126名)、56~60歳(8,812名)、51~55歳(7,583名)と続く。全体的に46歳以上から80歳に正員が集中し、40歳以下は合算してもわずか3.3%(1,863名)に過ぎない。70歳以上が19.7%(11,061名)も存在するのとは対照的だ。

 

 昨年春に発表された、2016年3月7日現在のデータ(正員の年齢層別構成)と比較してみたのが下のグラフだ。25歳以下はわずかに増加しているが、26~65歳の各層は軒並み減少した。しかし66歳以上の各層は増加している。特に46~50歳が大きく減少したことと、66~70歳が突出して増えたことが注目されるだろう。

 

2016年3月7日現在のデータ(正員の年齢層別構成)と比較したグラフ

 

 

◆会員数増減グラフ
 平成23(2011)年1月から平成29(2017)年3月までの会員数増減グラフを見てみると、正員・社団会員・家族会員・准員の総計で「右肩下がり」の状況にあることがわかる。しかし平成27(2015)年頃からは減少に一定の歯止めがかかり、横ばいに近くなってきている。

 

JARLの「平成28年度事業報告」に掲載されている会員数増減グラフ

 

 

◆男女比
 また正員、家族会員、准員を合算した「男女比」は、男性が62,278名で全体の96.6%。女性は2,197名で3.4%で昨年の比率と変わらない。昨年は女性のみ前年度比で微増傾向だったが、今回は男女とも減少となった。

 

JARLの「平成28年度事業報告」に掲載されている会員男女別構成

 

 

◆無線従事者資格別分布
 また正員と家族会員を「無線従事者資格別」で見てみると、昨年同様、多い順に4アマ→3アマ→2アマ→1アマ→1・2総通→3総通→航空通→1・2陸技となる(不詳者を除く)。しかし4アマの割合が昨年から2.3%減って33.7%に。一方で3アマは1.4%増加。また1アマも0.2%増えた。

 

JARLの「平成28年度事業報告」に掲載されている無線従事者資格別分布

 

 

◆QSL・SWLカード転送状況
 最後にこの1年間にJARL QSLビューローが取り扱った、QSL・SWLカードの転送状況を見てみよう。年間の処理枚数は1,107万枚を超えているが、昨年度と比較すると4.8%(56万2,521枚)の減少になっている。特に外国転送枚数は132万6,032枚と昨年よりも20万枚以上減り、13.3%の大幅減少となった。最近のコンディションの悪さが影響したものだろうか。

 

JARLの「平成28年度事業報告」に掲載されているQSL・SWLカード転送状況

 

 なお、ここで紹介したデータが掲載されているJARLの「平成28年度事業報告」は、現時点では一般会員向けには公開されていない。

 

 

 

●関連リンク:JARL Web

 

 

 

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