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米FCC、他局の通信を妨害したアマチュア無線家への罰金(11,500ドル)徴収のため連邦裁判所へ提訴

米国のFCC(連邦通信委員会)は2015年1月、故意に他局のアマチュア無線通信の妨害をした、ペンシルベニア州のブライアン・クロー氏(K3VR)に罰金11,500USドル(約127万円)を支払うよう命令を出した。しかし同氏が支払いに応じていないことから、このほど同州の連邦地方裁判所へ提訴した。

 

 

 FCCは2014年3月14日、クロー氏の無線局から14.313MHzで送信された電波を3時間にわたりモニターし、SSTV信号や別のアマチュア無線局の録音済み音声が送出されたことを確認している。これらの送信は、他のアマチュア無線局がこの周波数で通信するのを妨げたほか、モニターしている間、割り当てられたコールサインを送信しなかった。

 

 その後、FCC係官はクロー氏の住居を訪問し、同氏の無線設備が14.313MHzで送信できることを確認した。しかしクロー氏はその時間帯に無線局運用を行ったことを否定し「送信がなされたという時間帯は、自分は不在だった」と主張した。

 

 FCCはその後も同氏が他のアマチュア局の妨害をしたことを確認し、これらの行為が連邦通信法333条の「故意でたび重なる違反」と、アマチュア無線規則97条101項(d)と97条119項(a)にある「免許された無線局へ故意の干渉」「自局に割り当てられたコールサインの不送信」に該当するとして罰金を支払うよう命令した。さらに「FCCの権限を故意に無視した」と認定し罰金に3,500USドルが加算されている。

 

 FCCは訴状の中で、クロー氏に課した罰金は「財務省に支払うべきもので、アメリカ合衆国の名において民事訴訟で回収可能である」とし、11,500USドルの罰金に金利と加算した金額と原告の裁判費用の支払いを求めている。ペンシルバニアのウェスタンディストリクト連邦地方裁判所の職員は、罰金の支払いを求める訴状が2017年5月8日に提出されたとARRLに述べている。(ARRLニュース 2017年5月24日付 ※許可を得て抄訳/(C)ARRL )

 

 

 

●関連リンク:Federal Court Complaint Filed to Recover Unpaid $11,500 FCC Fine in Amateur Case(ARRL NEWS)

 

 

 

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