八重洲無線株式会社は2017年7月14日、同社が2002年から行ってきたインターネット利用のVoIP通信システム「WIRES-Ⅱ(ワイヤーズ・ツー)」のサービスを今年9月30日をもって終了することを発表した。後継システムである「WIRES-X(ワイヤーズ・エックス)」のサービスは今後も継続する。
WIRES-Ⅱは八重洲無線が提唱する、インターネットを使ったアマチュア無線のVoIP中継システム。インターネットに接続したパソコンと無線機を専用コントローラー(HRI-100)を介して接続、八重洲無線に登録することで手軽にノード局の開設が行える。DTMFを装備したハンディ機などから最寄りのノード局経由で全世界との交信も可能で、2002年8月の開始以来430MHz帯FMモードを中心に多数のノード局が開設された。
その後2014年には、C4FMデジタルモードと親和性が高い後継システム「WIRES-X」が登場。同社がWIRES-Ⅱのノード局をWIRES-Xにリプレイスする施策を取ったこともあり、現在の主流はWIRES-Xになり、全世界で6,000局以上のノード局が開設されている。
こうした流れから、同社は2017年7月14日付けのメールマガジンでWIRES-Ⅱのサービス(八重洲無線によるサーバーの運営)を9月30日で終了することを発表したもの。同社は「今後はWIRES-Xをご利用頂きますようにお願い致します」と呼びかけている。
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・WIRES-Ⅱ(八重洲無線)
・WIRES-X(八重洲無線)
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