調べてみるとこの穴掘り機、「ポールセッター」という名称らしい。街角で電柱を設置する光景を目にしたことがある。垂直に穴を掘るとき大活躍するのがポールセッター=穴掘建柱車なのだ。掘削する際のアタッチメントの種類もいろいろあって、一般的なのがスクリュー式で多段階のクルクルとドリル部分が回転するタイプだろう。
VK4FADI・Brendan Douglas MacRae氏が自宅の庭と思われる場所にG5RVアンテナを設置する様子が、YouTubeで公開されている。そこに登場するのが小型のポールセッターなのだ。ポール設置はもちろん、大きなポールの運搬にも大活躍している。4つのタイヤで駆動するバギーっぽい車体形状は、なんだかスタイリッシュでかっこいい。さらに、油圧によりグイグイ穴が掘られていく様は見ていて気持ちいい。アタッチメントの交換でさまざまな用途に使えるから、このサイズなら「箱庭」と呼ばれる日本の庭でも十分活躍できるのではないだろうか。
もちろん国内にも同様の小型ポールセッターは存在する。でも、小型ショベルカーに取り付けるタイプで、キャタピラー式が多いのが実状だ。こんなに機敏に動けず、そもそもかっこよくない。活躍する場面はそう多くないが、ハムならずともこの映像も見ていたら超欲しくなってしまうはず!?
なお映像に登場するG5RVアンテナは、ソーターバラン(空芯のバラーン)を入れて同軸で給電するというダイポールアンテナの一種である。その名の通り、G5RV・Louis Varney氏が考案したものだ。残念ながら氏は2000年にSKとなった。
●関連リンク:
・Amateur Radio Mast for G5RV Junior Antenna VK4FADI(動画)
・ZS6BKW/G5RVアンテナの製作
・行列のできるトラック相談所 穴掘建柱車(ポールセッター)の構造
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