アマチュア無線用アンテナや業務用無線機器のアンテナで知られるサガ電子工業株式会社(佐賀県佐賀市)が、築130年の酒蔵や、築80年の民家の米蔵を活用した本社屋と工場を建設し話題になっている。
アローラインやツェップアンテナなどでアマチュア無線家にも馴染みの深い、サガ電子工業株式会社は、今年5月に佐賀市内の工業団地内に本社屋と工場を移転したが、その建物は築130年の酒蔵や、築80年という民家の米蔵、納屋を活用したもので地元の話題になっている。
建設された工場は敷地約1,000坪、木造瓦葺き平屋(一部2階)建ての建築面積210坪。敷地の真ん中に建物をロの字型に配置し中庭のある工場で、作業場は天井高が9m近くある吹き抜け構造という。
同社は「土壁の持つ調湿機能や高い天井の利点を生かし、大容量空間の作業場内には、大出力のエアコンは設置せず、夏は地下水を利用し た井戸水クーラー(地下水をファンコイルの中に通しそこに扇風機で風を通す)を使用しています。冬はまきストーブ(燃料は地場の家具メーカから 排出される廃材)で、環境と人体にやさしく光熱費を抑える事が狙いです。夏は確かに暑いのですが涼しく感じます」と説明している。
同社のWebサイトでは、新工場の特徴や建設に至る経緯、新工場の写真、建設途中の動画などが掲載されていて興味深く見ることができる。
●関連リンク:新工場について(サガ電子工業)
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