アマチュア無線の世界では今なお「モールス通信(CW)」を楽しむOMが多い。現在はパソコンやメモリーキーに、よく打つ電文を記憶させておき、ボタン1つで軽やかに送信することもできる。その一方、こだわりのあるハムたちは、どのようなマニュアルキーイング、すなわちキー捌きをしているのだろう? 動画を見るとその実像は多種多様だった。またアメリカ陸軍が制作したモールス符号を覚える教材映画は、その覚え方がとにかくユニーク。そんなモールス符号に関する映像を集めてみた。
衛星通信やデータ通信の発達で、プロ通信の分野では、モールスによる交信自体がなくなりつつあるが、「長点」と「短点」を組み合わせた伝達手段は通信の原点であり、元祖デジタル通信でもある。アマチュア無線の世界では現在もモールス通信が盛んで、CWでしか交信しないというこだわりのOMも多く存在する。ローパワーでも世界中へ信号を届けることができるのもCWの特徴だろう。初心者なのか、超スローペースで打鍵する局もあれば、また信じられないハイスピードで打ってくる局もいるのも興味深い。この動画の数々でCWの魅力を再発見してほしい。
●縦ブレ電鍵で独特の動きでリズムを刻みながらキーを打つOT
●最初に登場するYLは目にも留まらぬスピードでキーイング
●キー操作も軽やかに左右両刀使いの達人。しかも超速い
●1966年(昭和41年)に制作されたアメリカ陸軍のモールス符号学習教材
●木製でできた洗濯バサミだってれっきとしたキーになる
●短点と長点がほとんどくっついているスピード感
●イギリスで放送されたコンテスターたちの軽やかなキーイング
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