有名なDXerのMartti Laine氏(OH2BH)は、コソボ共和国で最初の「アマチュア無線家養成コース」がまもなく修了すると報告している。免許試験に合格すれば、プリシュティナ大学の工科学生の趣味にHAMが加えられることになる。
このコースはIARU(International Amateur Radio Union)のRegion 1がサポートし、クロアチアと英国の教材を共に使用した。無線設備は、現在大学内にあるコソボアマチュア無線連盟(SHRAK)におかれ、学生や近所のアマチュア無線家に使いやすい場所にある。コソボアマチュア無線連盟のスタートにあたっては 米国カリフォルニアのYasume Foundationが支援している。
旧セルビア行政区のアマチュア無線は、旧ユーゴスラビアの分裂による市民の不安と戦争の犠牲になった。そして、ハムは20年以上の間、 暗黒時代となっていた。
セルビアの「Z6」プリフィックスはちらほら聞こえるようになってはいるが、現在のDXCCルールでは、コソボはまだDXCCエンティティーとしての資格を得ていない。国連に加盟するか、ITUの公式プリフィックスを得なければならない。ITUのTablle of International Call Sign Seriesのリストに「Z6」が掲載されるようなら、DXCCエンティティーとしてのコソボになる日も近いとみられる。
なお、「The CQ World Wide DX contests」では、コソボは“country multiplier” として扱われている。(ARRLニュース 9月17日 ※許可を得て翻訳転載/(C)ARRL)
●関連リンク:
「Republic of Kosovo is Re-Establishing a Ham Radio Presence」 ARRL NEWS
「Table of International Call Sign Series」ITU
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