きょう10月21日の夜、「オリオン座流星群」がピークを迎える。ピーク時には1時間に15個前後の流星が観察できるということで、民間の気象情報会社などでは特設サイトを設置しているところもある。VHF帯で流星散乱による遠距離通信や、FM放送のDX受信に挑戦してみてはいかがだろうか。
「流星散乱通信」は「流星バースト通信」とも呼ばれ、流星が大気圏に突入して発光した際、周辺の大気が一時的に「電離層」のような高密度の電子層を形成。これがVHF帯の電波を反射(散乱)させて通信ができることを利用したもの。ただし持続時間は数秒程度(長くても十数秒)と非常に短いので、お互いの運用周波数の事前確認や、短い交信が基本となる。
アマチュア無線の場合、流星散乱通信は、おもに50MHz帯で実験が行われている。交信は難しくても、外部アンテナを接続した受信機を用意し、全国各地に設置された50MHz帯ビーコンの周波数や、遠距離に位置するFMラジオ局の周波数をモニターしてみると、流星に合わせて信号が一瞬聞こえてくることがある。このチャンスにぜひ試してみてはいかがだろうか。
オリオン座流星群の観測や、流星の電波観測に役立つサイトを下記関連リンクにまとめておこう。
●関連リンク:
・流星バースト通信(Wikipedia)
・流星電波観測国際プロジェクト
・秋の夜長、オリオン座流星群の観察はいかが(tenki.jp)
・オリオン座流星群(ウェザーニュース)
●いったん広告です: