一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)は、年末の休業期間を利用して、新事務局(東京都豊島区南大塚)が入居する建物の屋上に大型のアンテナタワーを設置した。その概要を写真で紹介しよう。
屋上にアンテナタワーが建設された、JARL新事務局が入居する「大塚HTビル」外観
2013年11月に、東京都豊島区南大塚の「大塚HTビル」6階に事務局を移転したJARLが、年末の休業期間を利用して、同ビル屋上にアマチュア無線用のアンテナを設置したことがわかった。
屋上に建設されたのは、クランクアップ式のアンテナタワー1基で、ここにHFのローバンド用と思われるロータリーDP、HFマルチバンドの八木(5エレ?)、WARCバンド用と思われるロータリーDP(逆V)、50MHz帯の5エレ八木、144/430/1200MHz帯用と思われるGPの合計5本が取り付けられている。
工事は12月29日いっぱいで終了したようだが、1月6日朝に連盟事務局を訪れたJARL会員の話によると、「すでにアンテナケーブルは、6階のJARL事務局(資料室/非常通信センター)まで引き込まれていたが、まだローテーターのコントローラへの配線は行われておらず、無線局免許状も見当たらなかった」ということで、まだ運用開始には至っていないと推測される。
では、建設されたアンテナの写真を見てみよう。
屋上のアンテナのアップ。撮影時、クランクアップタワーは下降した状態だった。アンテナはトップから、144/430/1200MHz帯用と思われるGP、HFのローバンド用らしきロータリーDP、50MHz帯5エレ八木、HFマルチバンド八木(5エレ?)、WARCバンド用らしき逆V型DP
反対側から撮影したアンテナ。クランクアップタワーの支線の状態や、タワー中央部に未設置のアンテナスペースがあることがわかる
望遠撮影したアンテナのクローズアップ。ケーブル類もエレメント類もすべてビニールテープ(?)で保護されている。破損時の飛散防止対策か?
最上部には144/430/1200MHz帯用と思われるGPを設置。その下はローバンド用ロータリーDPの給電部か?
JARL会員が1月6日朝に撮影した、資料室/非常通信センターの無線機器。同軸ケーブルが引き込まれ、一番左側のTS-790は電源が入っている。「ローテータのコントローラへはまだ配線がなされておらず、無線局免許状も見当たらなかった」ということから、運用開始には至っていないと推測される
昨年12月、「大塚HTビル」の1階掲示板に貼られていた屋上アンテナ工事に関するお知らせ。施工業者が株式会社エフティアイであることがわかる(写真:読者提供)
大塚HTビルの公道上に面した郵便受けに「JARL QSL」という投函口が設置された。休日や夜間でも転送QSLカードの差し出しが可能になった
●関連リンク:JARL Web