昨年の夏に4エレ八木アンテナが倒壊し、運用が叶わない状態だった南極昭和基地「8J1RL」だが、1月21日(火)に現地で作業を行う55次隊と54次隊が協力し、「アンテナの復旧と断線していた同軸ケーブルの修理を行い、今年初となるオンエアーに成功した」と、その日のうちにブログで伝えた。そして日本時間の午後9時過ぎに、21MHz帯でJAの3局と初交信に成功したと報告している。

今年初、そして55次隊初となる南極昭和基地「8J1RL」のオンエアーに成功し、JAの3局と交信できたと、現地からJG3PLH・T.Kondo氏がブログ「8J1RLの情報」でその日のうちに伝えてくれた(同Webサイトから)
アンテナが倒壊して運用が困難だった南極昭和基地「8J1RL」は、一時的にワイヤーアンテナを張って1月1日の元旦オペレートを試みたものの、アンテナの調子が悪くオンエアーに至らなかった、と伝えられていた(1月3日記事)。
それから現地の様子が確認できないままだったが、このたびJG3PLH・T.Kondo氏のブログによると、「55次隊初運用」というタイトルで、
55次隊は本日久しぶりの休日日課。 JG2MLI Yathさんと元旦からお預けになっていた8J1RL用アンテナの復旧を行いました。
54次隊も気になっていたらしく偶然にも同じタイミングで作業に合流。 断線したケーブルを使えるケーブルに接続。
コンディションはまずまずのようでしたが、作業が終わったのが21時JSTを過ぎていたので、JA向けには少し遅かったようです。 それでも作業の甲斐があり、21M帯でJAの3局と初QSOができました。
時間があれば次はタワーに八木を乗せたいと思います。 越冬中の運用情報はYathさんがHPでまめにUPすると思いますので、ご期待ください。
ブログに紹介されていた手書きのログブックの画像を見ると、JA4HXF、JA6BGA、JR6FCのコールサインが読み取れる。すべて21MHz帯CWの交信のようだ。
【追記】
JG2MLI・吉川隊員によるブログ「こちらは8J1RL南極昭和基地です」でも、現地の運用の様子が1月22日未明にアップされた。JG3PLH・近藤隊員による「8J1RL」のオペレートの様子などが紹介されている。アンテナは臨時に張った7/21MHz帯の逆Vということだ。
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